大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第41回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第41回「歌麿筆美人大首絵」
蔦重(横浜流星)が、処分を受けた須原屋(里見浩太朗)を訪ねると、須原屋は二代目に店を譲り引退すると言う。そして蔦重は、歌麿(染谷将太)と「婦人相学十躰」の売り出し方を思案する。そんな中、つよ(高岡早紀)の身体に異変が起きる。一方、城中では家斉(城桧吏)の嫡男・竹千代が誕生。定信(井上祐貴)は、祝いの場で突然、将軍補佐と奥勤め、勝手掛の辞職を願い出る。家斉や治済(生田斗真)は動揺するが…。
【べらぼうナビ🔍雲母摺(きらずり)】
雲母(うんも)の粉を用いた摺りの技法で、平安時代には和歌や経典を書き写す紙に文様を摺り出すために用いられました。蔦重は『画本虫撰』の蝶(ちょう)の羽などに取り入れており、錦絵での使用は歌麿の『婦人相学十躰』が最初とされています。
【べらぼうナビ🔍徳川家斉】
十一代将軍徳川家斉は、正室(島津重豪の娘・茂姫)のほかに多くの側室を抱え、歴代将軍の中で最多となる55人の子女(男28人、女27人)をもうけました。しかし、そのうち成人したのは男13人、女12人であり、半数以上が早世しています。
【べらぼうナビ🔍ゆきかひふり】
加藤千蔭の手による法帖(ほうじょう/書の手本)。後摺も多く残っており、需要が高く人気の本だったことがうかがえます。連綿体が美しいその書体は「千蔭流」と呼ばれ、明治期でも歌人の間で流行し、あの樋口一葉も千蔭流の書を学んだといいます。
【べらぼうナビ🔍蔦重の両親】
尾張出身の父・丸山重助と、江戸出身の母・広瀬津与との間に生まれた蔦重。7歳のときに両親が離縁し養子に出されたと考えられていますが、その詳しい経緯についてはわかっていません。