大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第40回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第40回「尽きせぬは欲の泉」
身上半減の刑を受けた蔦重(横浜流星)は、営業を再開し、執筆依頼のため京伝(政演/古川雄大)を訪ねる。妻の菊(望海風斗)から、滝沢瑣吉(さきち/津田健次郎)の面倒をみてほしいと託される。蔦重は手代扱いで店に置くが、瑣吉は勝川春章(前野朋哉)が連れてきた弟子・勝川春朗(くっきー!)と喧嘩(けんか)になり…。蔦重は歌麿(染谷将太)の描いたきよの絵から女性の大首絵の案を思いつき、歌麿に会いに栃木へ向かう…。
【べらぼうナビ🔍京伝作品に登場する妻・菊】
菊園は、身請け後に名を菊と改めました。京伝作の黄表紙『堪忍袋緒〆善玉』では、「菊軒」の額を掛けた書斎で、蔦重(右)に対して執筆を渋る京伝(左)の姿と、お茶を出すお菊(中央)の様子が描かれています。
【べらぼうナビ🔍曲亭馬琴】
曲亭馬琴は「滝沢馬琴」の名でも知られています。これは明治期以降に、本名の「滝沢興邦(おきくに)」と筆名の「曲亭馬琴」が組み合わさって広まったもので、近年の研究では本来の筆名「曲亭馬琴」の名を用いるのが一般的です。
【べらぼうナビ🔍すがほ】
作品中で「めりやす(芝居で使われる切なく叙情的な歌)」を度々引用するなど音曲に造詣の深かった京伝。京伝自身が作詞しためりやす『すがほ(素貌)』は、思い人に身請けされ化粧を落として素顔となる日を待つ女郎の恋情を歌っています。