不死人はキヴォトスでも人間性を捧げるようです 作:闇霊人食い埴輪
処女作なので至らぬ所あると思いますがどうぞよろしくお願いします
不死人は飽き始めていた。正確には既に飽ききって居たのだろうか。
その地で起こる、起こし得るおよそ全ての事は行った。
巨大なデーモンを、恐るべきドラゴンを、灰の大狼を、鉄の巨人を、竜狩りと処刑者を、混沌の魔女を、自称4人の公王を、混沌の萎え床を、最初の死者を、深淵歩きを、深淵の王を、そして薪の王を。その地における全ての強敵を蹂躙してきた。
最初こそは楽しく、殺し甲斐があった。武器、魔術、奇跡、祈祷。幸い不死人は様々なおもちゃを持っており、それで遊べる環境は充分にあった。
強敵の魂で作った武器でその強敵本人を打ち倒した時は歪んだ笑みさえ浮かべた。しかし、それとていつかはつまらなくなるものだ。
そして、飽きは死を招く。いつも通り暇つぶしにダークレイスを狩り続けながら考え事をしていた彼は水場の前で立ち止まってしまっていた。
ガンッっと重い音と衝撃が響き、彼は水中に蹴り落とされる。水中でもがくでも無く、彼は(つまらない)と思った。
(祭祀場に戻るだろうからソウルと人間性を回収するか…)
そう思いながら溺死した彼が次に目覚めた場所は、広大な砂漠だった。
「…何処だここは」
彼のいた地、ロードランには毒沼や溶岩の沼こそあれおよそこのような砂漠はなかった。
(ここに居ても何も始まらないだろう。)
そう思い、彼は有るかも分からないどこかに向けて歩き始めた。
5時間後、彼はその判断を後悔していた。
歩けど歩けど砂と崩れた建物ばかりだったからだ。
不死人と言えど、歩けば喉は乾くし腹も減る。
一度死に、亡者となればそうでもなかったが、彼がよく用いる刀が彼に人間性を気軽に捨て得ない理由として存在していたのだ。
何より、1度死んでしまえばロードランに戻ってしまうかもしれない。
あの地に飽きてきた不死人からすれば見知らぬ地を歩き、崩れた建物を見るだけで新しい歓びになっていた。
要するに、なんだかんだ楽しかったのだ。
とはいえ夜の砂漠は冷える。崩落がまだマシな建物に入り、そこで夜を凌ぐことにした。
「なぁ隊長、今日も今日とてボロ負けした訳だけど明日もまたアビドスに行くの?」 どうやら先客がいたようだ。隣から聞こえる少女の声に耳を澄ます。 「もちろんよ!あいつらそろそろ弾が尽きる頃合いでしょ、あいつらと言えど弾が無ければ倒せる…はず」どうやら戦争の話をしているようだ。しかし弾薬とはなんだろうか?そんなことを考えていると、不死人にいい案が浮かんだ。(この少女達を手土産に、アビドスとやらに行くのはどうだろうか?)どうやらアビドスとやらは困窮しているらしい。どうせ恩を売るなら不利な側に売った方が得策というものだ。ならば思い立ったが吉日というものだろう。不死人は腰の刀を抜いた。
背後から忍び寄り、刀を突き刺す…はずだった。
「痛ったい!何すんだテメェ!」
魔女の魂から錬成し、鍛冶屋によって鍛えた武器でなお傷跡こそ付いたが命を奪うには至らなかった。
その事に不死人は驚愕したが、一瞬で考えを改める。
(殺せないならば意識を奪って拘束すれば良い)
そう思い直し、刀を納め代わりに無骨な棍棒を取り出す。
竜の爪をそのまま棍棒に用いる余りにも愚直な武器だが、意識を奪うには十分だろう。
一方、少女達も奇襲の衝撃から立ち直っていた。
「なんだよアイツ、鎧に刀に棍棒って…」
「落ち着け!あの鎧と武器引っペがして売れば金になる、アビドス攻略の前哨戦と行くぞ!」
「さっすが隊長!性格が悪い」
不死人とヘルメット団5人の戦いが始まった。
第1話を読んでいただきありがとうございました。
うちの不死人はアイテム増殖バグを使います、もしグリッチが苦手でしたらブラウザバック推奨です。
現在のステータス、装備
ステータス 体力、持久力、筋力、技量 99 記憶力23 耐久力15 理力73 信仰 11
装備 キアラン1式 指輪 ハベル、寵愛と加護
武器 混沌の刃 大竜牙(普段使いなだけでその他にもある)