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公式の見解や想定ではなく、 あくまでも個人的な見解として考えを述べます。 まず、前提の話として。 ジョナスは 「二体のククルシカの一方は、人形に過ぎない。 せいぜいが命令に応え、定型的な感情を演じるだけの、 いわば人間の模造品」と言っています。 これは元々のククルシカの自律ドールとしての機能ですね。 ジョナスが執着していないので この人形自体には人格と呼べるものはありません。 ジョナスのこの冷淡な物言いはステラに対するものに近いですが、 ステラに対する評よりももっと物質に対するそれです。 ジョナスが入れ込んだ、豊かな感情を備えたククルシカ、 すなわち議論に参加しているLOOPに登場する全てのククルシカは 真エンドにて人格移植をしたグノSQ≒マナンが扉を渡ったモノです。 セツは真エンドのLOOPにて 「SQの人格がマナンなのはグノーシア汚染されていた場合だけ」 と答えています。 これはSQが自らのルーツを語った際に 「ループによっては人格移植が成功している場合もあるのかも」 と言っているように、 SQ本人の人格の存続の可能性のゆらぎが生じています。 そしてマナンは人格移植の交渉の際に 「移植したらアタシってモノがゴリゴリに削れちゃいそうなワケで」 と答えています。 これらの情報を総合すると、 ・グノーシアSQはすべて、移植に成功し人格を乗っ取ったマナンである。 ・よってSQに人格移植前のマナンはすでにグノーシア汚染の可能性がある。 ・ククルシカへの移植では「マナン」の存在が削り取られる可能性がある。 ・ループは可能性のゆらぎが生じ、移植成功・失敗どちらも起こり得る。 ・ククルシカにも移植が成功・失敗したケースがそれぞれ存在しうる。 ・人形のククルシカには定型的な反応しかせず人格と呼べるものはない。 ということになります。 --- レムナンに強い執着を見せたククルシカは 生来のマナンの要素が極めて強い 「ククルシカの体に移植が成功したマナン」と言えると思います。 SQにほぼ完全な移植が成功し、 なおかつククルシカにもほぼ完全な状態で移植が成功した マナンということですね。 「マナン」という存在がほとんど欠けることなく ククルシカに宿った世界です。 しかしそもそもの話をすれば、 SQへの移植も成功と失敗の両方の可能性が実際にある以上、 SQに移植が成功した世界のマナンも マナン本人そのものではないわけです。 あくまでも 「SQ人格の乗っ取りに成功するだけの『マナン』が維持された世界」 なわけで元のマナンと完全な同一の存在ではありません。 (だからグノSQ=マナンではなく、グノSQ≒マナンになります) 一方で、グノSQが全て乗っ取りに成功したマナンならば 『それ』を移植したククルシカが 必ずグノーシアではないのは不可解に見えます。 これはマナンがいうところの「ゴリゴリ削り取られた」結果、 グノSQ≒マナンがベースの、マナン”だった”人格が グノースの意思ごと削り取られた状態で ククルシカに宿っている、ということです。 元々移植用の素体として生み出されたSQへの移植とは違い、 ククルシカはあくまでも精巧に作られた人形であり、 移植の難易度はおそらく大きく違うのでしょう。 その結果「グノSQだったはずのマナン」が移植されたにも関わらず 「グノーシアではないククルシカ」が 存在する世界があるわけですね。 --- 「マナン(だったモノ)が宿っていないククルシカ」は ただの定型的な反応を返すだけの人形であり、 議論に参加しているグノーシア化していないククルシカは しっかりと人格があるため「ククルシカ生来の人格」は 残念ながらおそらく存在しません。 (ジョナスの言動をベースに考えると非常にアレですが) ククルシカがグノーシアか否かを問わず、 ククルシカに執着をしているジョナスの態度からして、 「議論参加しているククルシカ」は ただの人形のククルシカとは明確に違うということです。 移植の過程でグノーシアであるマナンが削られ、 グノースの意思すらも希薄になってしまった人格の成れの果てが 「グノーシアではないククルシカ」なのでしょう。 ではグノーシアククルシカは すべてグノーシアSQ(≒マナン)をそのまま引き継いでいるか? というとこれもそうとは限りません。 ジナや沙明が顕著ですが、グノーシア化しても 極めて理性や人間性を保っている存在もいます。 グノースも統合思念といいつつ、 汚染した人間によってかなり個人差がでているように思えます。 可能性の揺らぎによって SQへの移植度合いがそもそも違うマナンがいて、 そしてククルシカへの移植はさらに成功率が低いとなると、 最終的にたどり着く「ククルシカ」の人格のゆらぎは 極めて大きいものになります。 SQに移植する前の元のマナンとは もはや別物と言ってもいいかもしれません。 グノ化ククルシカがマナン的ではない行動をした場合において、 「ゲームとしての都合」を解釈するならこのようになるかなと思います。 --- 夕里子はグノースの正体とグノーシア化について回答をしています。 グノースの正体は、電脳化された人間であり、 己のさらなる肥大化を求め多くの人格を繋がることを目的とし、 その実行用の端末としてグノーシアを作り出しています。 蓋然計算領域の中の統合思念がグノースということですね。 統合思念といってますが、蓋然計算領域の総意なのか、 あるいはそのデータの一部が グノースとしての行動をしているのかはわかりません。 蓋然計算領域は作中用語ですが、 ゲーム中のやり取りからすると 電脳化した人間の情報が揺蕩う 隔離された巨大なネットワーク空間みたいなものでしょう。 そしておそらく隔離されているにも関わらず 多くの人間はこの空間へのアクセスは意識せずとも行われているため、 ほとんどの人格はグノーシア化の可能性があります。 電脳化していない人間もグノーシア化するのはそのためでしょう。 あるいはグノースの意思によって隔離された計算領域から なんらかの手段で能動的に「外」へ出ようとしてるのかもしれませんが。 蓋然計算領域という隔離したネットワーク空間から、 通常のネットワークに干渉するような統合思念のグループが 「グノース」ということもありえます。 --- ここで一つの疑問が出てきます。 セツの言葉を思い返すと 「SQの人格がマナンなのはグノーシア汚染されていた場合だけ」 と言っています。 ではSQの肉体に宿った人格は ”すべてのループでグノーシア汚染されてない”ということになります。 あらゆるLOOPでどの人物もグノーシア汚染の可能性があったのに、 何故かSQの人格だけはグノーシア汚染を免れていたのは何故か? これはつまりSQ自身の人格は本人の言葉通り、 1歳という生まれてまだ間もない状態だから グノースの意思に触れることが不可能なため、 汚染されようがなかった、と考えることができます。 これがマナンが宿ったククルシカには2つの可能性があるにも関わらず、 SQ自身は決してグノーシア化しない状況を生んでいるわけです。 --- SQへの移植が成功したマナン(グノSQ)と、 ククルシカへの移植が成功したマナン、 そして不完全な移植に終わったマナンだったモノ、 これがゲーム中に登場する「マナン」の可能性です。 これにSQへの移植が不完全でSQに人格の主導権を握られた状態を加えて ゲーム上でSQとククルシカの配役と設定とで 整合性をあわせているということですね。 真エンドのLOOPにはククルシカの人形は存在していましたが、 その世界には 「成功失敗問わずククルシカに移植したマナン」はいませんでした。 (ついでに言えばLOOP1はジョナスも艦長ですが艦内には居ない世界ですね) つまりククルシカが議論に登場しなかったLOOPは そもそもジョナスが手に入れた思い出の女性に似た人形 「ククルシカ」が艦内に保管されているだけであり、 マナン(あるいはだったもの)が宿った ククルシカを入手できなかった世界なわけですね。 真エンドではこの空っぽのククルシカに移植をしたわけです。 --- 最後に総括すると、 「ククルシカ」という人形それ自体には 人格と呼べるものはおそらくありませんでした。 グノSQ≒マナンを色濃く継いだククルシカは レムナンに強い執着をみせたりしたと解釈することができます。 そしてマナンの移植が完全には至らなかった「マナンだったモノ」が グノSQ≒マナンの人格とはかけ離れた別の人格になったのでしょう。 これが「マナンが希薄なククルシカ」です。 ゲーム的な都合で言えばこの人格も元がマナンなので 生まれたてのSQとは違い汚染の可能性があるということでしょう。 ククルシカは能力値の特徴が極めてSQに近く、 マナンがベースにあるのは間違いないので 全くの無からたまたまマナンに近い素質の「ククルシカ」という人格が 生まれたと解釈するのはちょっと難しいですね。 ある意味で言えば、 SQの肉体に宿った「SQ」の人格と、 ククルシカに完全移植ができず発生した「ククルシカ」は マナンという”母”を元に生まれた姉妹のようなものです。 もしかすると、グノーシア汚染される前のマナンは… なんて想像もしたりもできますね。 別宇宙にたどり着き長い時間の経過を経て グノーシア化が解除される可能性、というのは 設定を考慮するとあまり説得力のある考えではないと思います。
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質問者からのお礼コメント
かなり丁寧な返信ありがとうございます。とても納得できる考察ばかりでした。 何はともあれ、全てのククルシカのルーツはマナンであるという考えを受け止めざるを得ない内容でしたのでそこは少し残念でした。 しかしグノーシアSQの「移植で意識が削れそう」発言を思い出すこともできたので、「あれはマナンの意識が削れ、人を人たらしめる魂だけが移ったククルシカ」と解釈し、自分を慰めることにします。
お礼日時:2024/4/15 11:08