「子育て苦労分からせる」 名古屋主婦殺害、逮捕の女供述
1999年に名古屋市西区のアパートで主婦、高羽奈美子さん(当時32)を殺害した疑いで逮捕された安福久美子容疑者(69)が、奈美子さんの夫、悟さん(69)について「子育ての苦労を分からせたかった」との趣旨の供述をしていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
悟さんによると、容疑者は高校の同級生で、好意を告げられたことがあった。事件5カ月前に高校の部活動の同窓会で再会するまでほぼ接点はなく、悟さんは4日、取材に「同窓会では近況報告をしただけ。彼女を否定するような発言はしていない」と話した。
容疑者は「(悟さんの)子育てなどに関する考え方が嫌いだった」とも話しており、愛知県警西署捜査本部は悟さん1人に育児をさせるために奈美子さんを襲った可能性もあるとみて動機を慎重に調べている。
捜査関係者などによると、容疑者は逮捕直後は容疑を認めていたが、その後取り調べを拒否。奈美子さんとは面識がなかったとみられ、動機は不明瞭で、名古屋地検は刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置をしている。
事件当時、現場の部屋には食べ残しのミカンが放置されていた。奈美子さんは来客の予定があれば部屋を片付けるきちょうめんな性格だったといい、捜査本部は容疑者が突然部屋を訪れて奈美子さんを襲ったとみている。
奈美子さんは99年11月13日、首を数カ所刺されて失血死した。〔共同〕