東北大が留学生学費を値上げ、27年度から日本人の1・7倍に…広島大も検討
東北大は2027年度から、外国人留学生の授業料を日本人学生の1・7倍、年90万円に引き上げる方針を決めた。国立大で留学生の授業料値上げが明らかになるのは初めて。広島大も将来的な値上げ方針を決定するなど、複数校が留学生の授業料改定を検討しており、学生一律を原則としてきた国立大の授業料は大きな転換点を迎える。 【表】一目でわかる…大学ランキングで東北大は何位?
国立大の年間授業料は、文部科学省令で53万5800円を標準額とし、1・2倍を上限に各大学が引き上げられる仕組みだ。外国人留学生の授業料も日本人学生と同額だったが、文科省は24年度、留学生について上限を撤廃し、値上げを可能にしていた。
優秀な留学生の獲得は、大学の研究力の向上や日本人学生の学び、日本の成長に貢献する人材輩出につながる期待がある。一方、受け入れ拡大には、英語での授業や日本語教育、学習や生活の相談体制整備などコストがかかる。授業料値上げは、手厚い支援を受けることになる留学生に「受益者負担」を求める趣旨だ。
関係者によると東北大は27年度から学部と大学院修士課程で値上げし、優秀な留学生向けの奨学金も新設する計画だ。留学生比率を学部では22年度時点の2%から将来的には20%に、修士も17%から40%に引き上げる目標を掲げている。