県道から丸見えでも「タオルなし」“日本一恥ずかしい露天風呂” の正体 熊本県南小国町の満願寺温泉『川湯』
地元の人達にとっては生活の一部であり、兒玉さん自身も、毎日利用しているそう。 兒玉さん「私は午後8時半から9時の間。人によって時間が決まっていて、夕方6時くらいになると地元の人が徐々に集まってくる」 地域の人が繋がる場としての側面もあるようです。 ■炊事・洗濯も「川湯」で この川湯、浴槽は4つに仕切られていますが、全身浴だけが用途ではありません。 一番上流側の槽は野菜や食器を洗う場所として使われ、一番下流側の槽では汚れたものを洗ったり、中にはペットを洗ったりする人もいるといいます。 「そこは規制はしていません。ペットの毛は片付けていただければ構わないと思います」と、お皿洗いからお風呂まで、生活に密着した温泉ならではの使い方です。 野菜が洗えるということは、このお湯は口にできるということでしょうか。 兒玉さん「通な人は、焼酎のお湯割りに使うというのも聞いたことがあります。非常にまろやかになるそうです」 飲用は個人の判断に任せているということですが、入浴だけでなく、生活用水や飲料としても愛される、まさに地元の特権といえる名湯です。 しかし、観光客の増加に伴い、マナーの問題も浮上しているといいます。 ■地元で守る大切な場所 児玉さん「最低限のマナーというか、公道に面しているので、おおっぴらにさらけ出すじゃないけど、そういうのは控えてもらいたい。隣接する温泉館との往来を裸のままではやめてもらいたい、やはり上がったら拭く。あとは騒いでもらわないほうがいいですね」 地元の人達が毎週当番を決めて掃除をしているため、川湯はとても綺麗に保たれています。 また毎年12月になると、竹提灯を川湯の屋根に飾るそうで、夜には幻想的な景色とおもに露天風呂を楽しむことができます。 「日本一恥ずかしい露天風呂」と呼ばれていますが、地元の人にとっては長年愛してきた大切な場所。観光でもマナーを守って、利用したいですね。 ▼満願寺温泉「川湯」 ・利用可能時間:午前6時から午後8時半 ・入浴料:200円
熊本放送