台湾旅行で故宮博物院に行きました。


故宮博物院といえば、白菜と肉ぬ石、そして清朝猛烈に豪華なお宝です。(ミスタイプで「の」が「ぬ」になりましたが、沖縄っぽくてほほ笑みがこぼれたのでそのままにしています)


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清のカラフル極まりない器や、

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五山を模した筆おきなどなど・・・ゴージャスなお宝を見て回っていきます。



その中でも特に印象に残ったのは「如意」です。



「如意」とは、もともとは孫の手のように背中をかく道具だったものが、のちに僧侶が威厳を示すためのアイテムになったものです。

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すごいお坊さんの肖像画には、如意を持ってる姿がちょくちょく描かれます。


故宮博物院の展示室を、ごった返す観光客たちの口にしている言語は何かと耳をかたむけながらうろちょろしていると、
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みたことないフォルムの置物が目に留まりました。


「なんやろこれ」と思って、下のキャプションをよく見ると


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にょ、如意・・・?

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あの、お坊さんの人気アイテム、如意です。あの如意なのです。

孫悟空の「如意棒」は、自在に思った通りの長ささに変えられるように、「如意」とは「意のままに」といった意味があります。そこから中華圏では縁起物として扱われるようになりました。

「おめでたい置物」となった如意は、ハンディタイプではなくなり、見た目の美を競うようになり、どんどんと華美の怪物となっていったのです。

この「三多如意」は、桃&仏手&ザクロという超おめでたフルーツ爆盛りの一品です。




私はこの如意を目のあたりにして、思わず、

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心でかつての如意を呼び戻そうとしました。

東京に出て、昔とすっかり姿が変わってしまった友に、あの時の気持ちを思い出させるように・・・


そのあと、「大美不言」という特別展の部屋に行った時も、


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この如意にも「お前、如意なのか・・・!聞こえてるか・・・!?」と心の中で何度でも名前を呼びました。


故宮博物院には、こうやって「お前、昔はそんなんじゃなかっただろ!あの時を思い出せよ!」と呼び掛けてしまうような超絶技巧で豪華絢爛な姿になった道具がたくさんあります。

故宮博物院では、「きれい~すごい~」と思うのもよし、久ぶりに再会した幼なじみとして名前を叫んでやるのもよしです。