新スタ効果もあり好調な動員を記録しているサンフレッチェ
新スタ効果もあり好調な動員を記録しているサンフレッチェ
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 サッカーJ1・サンフレッチェ広島(以下サンフレ)が追い風に乗っている。ピッチ内外でプラスの循環に入っているが、「あの時に現在の状況ならどうなったのか?」という声も聞こえる。

【写真】代表には「やはり必要」と思わせるのがこの人

 新スタジアム建設効果もあり観客動員が絶好調、収益は右肩上がりの状態。ピッチ内でも今季は、ルヴァンカップ優勝、リーグ戦も終盤まで優勝争いに加わるなど、安定した戦いを続ける。

 サンフレは東洋工業(現マツダ)を母体に、1992年のJリーグ発足に合わせて誕生した“オリジナル10”の1つ。J1リーグ優勝など、数多くのタイトルを手にしている名門だ。

「広島は野球のイメージがあるが、サッカーも人気がある土地。サンフレはリーグ屈指の強豪ではあるが、“地方クラブ”であるがゆえ注目を浴びにくい歴史があった」(サンフレOB)

 野球・NPBで人気球団となったカープの影に隠れがちだが、サンフレも日本サッカー界にとって大きな存在。来年開催の北中米W杯で日本代表の指揮を執る、森保一監督もサンフレ出身だ。

「新スタジアムの存在が大きい。今までも強い時期はあったが、旧本拠地は山の中で足を運びにくかった。街中の現本拠地は常に人が溢れ、お金を生み出せる場所。経営が安定することで、更なる好循環を生み出せる」(サッカー関連ジャーナリスト)

 2024年開場のエディオンピースウイング広島は、市内にあり足を運びやすい立地。飲食店やエンタメ施設も併設、試合がない日も楽しめる工夫が施されている。旧本拠地・広島ビッグアーチが、市内中心部から車で30分程かかる場所だったのとは雲泥の差だ。

 クラブ繁栄への道を歩み始めている。デロイト・トーマツ・グループが今年9月に発表した『Jリーグマネジメントカップ2024』で、J1クラブランキング1位と評価された。これは、マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況において同社独自の評価でランキング付けしたもので、経営面における“最優秀クラブ”の称号と言える。

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