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「戦争に必要な人員も、物資もない」 Ugledarを失陥した72旅団の幹部インタビュー。
-二年間の戦いの末、ウクライナ軍はUgledarを失陥した。軍当局も失陥を認め「敵は損害にめげずに街を確保しようと努力を重ね、予備兵を投入して側面攻撃を仕掛けてきた。その結果我々の兵力は消耗し、包囲のリスクも生じたため、撤退に追い込まれた」などと語っている。司令部は兵員や装備を温存し、次の戦いに備えるため撤退の許可を出した。
は第72旅団隷下の大隊司令部にいた将校にインタビューを行った。彼らは2022年の8月以降、後方で休養する機会を一度も与えられないままUgledarを守ってきた。以下がインタビューの概要である。
「ドネツクの戦場に送り込まれる前は、この部隊の人員は完全に充足していた。だが二年間、一度も休養を与えられずに戦ってきたため、今はもう戦力にならない。旅団の戦闘機能は失われている」「この2年のうちで、我が大隊に完全充足した部隊がいたのはたった一度、それも一個中隊だけだ。三ヶ月ごとに25名の徴収兵がやってきたが、そのほとんどが50歳を越えていた。彼らが兵学校で受けた訓練は不十分で、医療キットの扱い方も、グレネードランチャーって兵器も全く知らなかった」「砲兵の支援もなかった。現場で新兵に教育したが、一週間では不十分だった」
(丘の上に位置し、防衛に有利なこともあり、二年間守ってきた街を失陥した敗因を問われて)「敵の偵察ドローンが24時間、我々の上空を飛び回っていて、管制高地の有利を活かせなかった。砲兵火力でも負けていた、というか我々には砲兵がいなかった」「2023年の冬には敵の155旅団を撃退したのだが、あの時みたいな潤沢な砲兵支援は、今はもう期待できない」「露軍は我々の後方連絡線を遮断するため空から地雷を散布してい」「敵の歩兵練度は高くないが、露軍は数と攻撃手段において優位に立っていた」「我々には兵士がいない。武器弾薬もない」「大隊の定数は350人だったが、一個小隊相当…つまり30名しか残っていなかった。メカニック、運転手、前線を守ってた歩兵も含めて、30名だけ。前線は2-3kmに及んでいて、そこを部隊の14−18名で守っていた(ここ誤訳かも)」
「我々は何度も、この部隊が戦闘可能な状態じゃないって上に伝えた。時々は増援も送られてきたが、陣地奪還作戦など無茶な任務を課されたため、増援兵もすぐに失われてしまったし、それまで維持してた陣地も失う羽目になった」「2−3ヶ月前に我々が良質な部隊と交代できていたら、Ugledar失陥を避けれたかもしれない」
我々は72旅団の報道部にUgledar撤退時の状況を尋ねたが、回答は得られていない。この戦争が始まる前、Ugledarには15000人が住んでいた。2023年の戦闘で街は破壊されたが、陥落数日前の時点で、100人を越える住民が残っていた。ドネツク州当局によると、子供は全員が避難済みであったという。
(終)
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