長野在住の女性Ｈ様から「坂爪さんのnoteを読む度に心に刺さり、痛みと希望を頂いています。坂爪さんと直接お話ししたいと思い連絡しました。私はこれまで人と話すことを怠ってきました。一人で悶々としてどうにもならなくなっている気がします。坂爪さんにお会いして、自分の言葉を出して前に進みたいと思いました。話を聞いていただけたらとてもありがたいです」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。Ｈ様は自分のことを「クソ真面目のクズ」と言った。過激だ。

Ｈ様は言った。逃げ癖があって、お酒や本に現実逃避をしてしまう。精神的に未成熟で、人に見せるのが恥ずかしい。自分のことを出せないから、自分の内側でモンスターみたいなものが暴れている。ボロを出してはいけないと思うから、いつもからだが強張っていて、奥歯を強く噛み締めている。最近になってようやく元気が出て来て動けるようになったから、坂爪さんに頑張りますって宣言をしたい。Ｈ様は、そのようなことを言った。

私は「頑張らないでください」と言った。絶対に焼肉を食べたいから夜は頑張って焼肉屋さんに行くとは言わない。なにがなんでも焼肉屋に行く。やりたくないことをやる時に「頑張る」と言う言葉が出る。金輪際頑張らないと決めてください。Ｈ様は「すぐに自分のことばかり考えてしまう。はるばる坂爪さんに長野まで来てもらったのに、失礼ですよね」と言った。私は「俺に失礼とかはどうでもいい。おもてなしをされたくて来た訳じゃない。観光にも興味はない。安くない金を出して長野まで召喚したのだから、俺をしゃぶり尽くして使い倒して元を取った方がいい」と言った。

Ｈ様は「私はどこまでも受け身なんです」と言って泣いた。泣いてヨシ。泣いてスッキリ姨捨山。弱さを出さないと、相手もリラックスできない。逃げ癖も現実逃避も問題ない。逃げたければ逃げればいい。向き合いたいなら向き合えばいい。良い悪いは全部宗教。やるべきことは一つもない。自分の中にいるモンスターを可愛いと思えるかどうか。受け身でまったく問題ない。女が主導権と決定権を持つ。男は奴隷。女は主人。男を女に従わせる。逆は地獄。男は女の劣化版。男に従わない。男を従える。男が女のインスピレーションを形にする。主導権と決定権は女性にある。女性が認めないものは滅びる。おじさん文化は滅びる。

すべての瞬間に終わりがある。別れ際に「本当はこれを言いたかったんです」とか言っても遅い。タイムオーバー。タイムオーバーになる前に、言いたいことを言う。やりたいことをやる。最悪でも死ぬだけ。長野まで私を呼んで、自分と会話をしたいなら、自分と死ぬまで会話をすればいい。自分と話すことに飽きたなら、私をしゃぶり尽くして、私を使い倒して生きればいい。Ｈ様は「全員敵みたいな環境で生きて来たんです」と言って泣いた。そうかそうか。悪いが私は同情しない。同情をして欲しいなら、そう言う男の所に行けばいい。男の奴隷になって、死ぬまで男の言いなりになればいい。それが嫌なら、女が主導権と決定権を持つ。可愛さよりも、カッコよさ。絶対に自分を明け渡さない。そう言う女に、私は痺れる。