黒い沈黙の行先   作:シロネム

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今年最後の投稿です! 来年度も宜しくお願い致します!



~救出~ 帰り道と迷子の猫

 

 

「電話はしてみました?」

 

「……はい、でも、数時間前から、電源が入ってないみたいで……」

 

「紫関ラーメンは定時にあがったみたい。その後、家に帰ってないってことかな」

 

「こんな遅くまで帰らないなんてこと、これまでなかったですよね……?」

 

「ん、……まさか、ヘルメット団の連中?」

 

「えっ!? ヘルメット団がセリカちゃんを……!?」

 

「分からないけど……、ホシノ先輩と先生が調べてるから少し待とう」

 

 

 

(ガチャッ)

 

 

 

「みんな、お待たせ~」

 

「ホシノ先輩! 先生!」

 

"ただいま"

 

「どうだった、先輩?」

 

「先生の権限でこっそりと調べた結果、いろんなことが分かったよ~」

 

「こっそりって……、それ大丈夫なんですか?」

 

"バレたら……始末書かなぁ……"

 

「ええっ!? だ、大丈夫なんですか、先生?」

 

"バレなきゃ問題ない!"

 

「先生……」

 

「連絡が途絶える直前のセリカちゃんの端末の場所、ここだったよ~」

 

「ここは……、砂漠化が進んでいる市街地の端の方ですね?」

 

「治安が維持できなくて、チンピラが集まってる場所」

 

「このエリアは……。ま、前にカタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認できた場所です!」

 

「なるほどね~。人質か~」

 

「それが本当なら、急いでセリカちゃんを助けに行きましょう!」

 

「うん、もちろん」

 

「うへぇ~。……そういえば先生、代理人は?」

 

"あー、代理人は……"

 

「ん、もしかして寝てる?」

 

"いや……"

 

「ん~? ……先生、代理人は今、どこにいるのかなぁ~??」

 

"……お酒を買いに、街に出ています。小鳥遊に飲ませて無くなったから、補充しに行ってくるって"

 

「代理人……」

 

「代理人さぁ~……」

 

「ん、悪い大人」

 

「れ、連絡とか取れないんでしょうか?」

 

"ちょっと待ってね。モモトーク交換してるから、連絡してみる"

 

"……"

 

"……"

 

"うん、連絡取れたよ。もうすぐ戻ってくるって……"

 

「よう、戻ったぞ」

 

「代理人」

 

「ん、お帰り」

 

"は、早かったね?"

 

「いや、黒見が攫われたって言うから、急いで戻ってきたんだが……。確かな情報でもあるのか?」

 

「代理人~。セリカちゃんの持っていた端末の座標と、カタカタヘルメット団のアジトの位置的に間違いないと思うよ~」

 

「そうか……」

 

「あと、お酒の飲みすぎは良くないと思うよ~」

 

「……。……おい、先生?」

 

"……それじゃあ、セリカちゃんを助けに行こうか!"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

アビドス郊外の砂漠地帯。今使われていない電車が建物が放置されているこの場所は、アジトにするには最適だろう。

 

 

 

「おそらく、この辺りかと」

 

「何て言うか廃墟っていうか、元々駅でもあったのか?」

 

「そうですね。砂漠化が起きる前までは、この場所は駅として利用されていました」

 

「ん、先生、代理人。あの動いてるトラック……」

 

「……はぁ、分かりやすいなぁ。……こんな夜中に車が一台だけ走ってるとか馬鹿なのか?」

 

"おそらくセリカちゃんは、あのトラックの中だろうね"

 

「それじゃあ、すぐに助けに行きましょう!」

 

「おう、お前ら行ってこい。先生と奥空の護衛はしてやるから、暴れてこい」

 

「ん、行ってくる」

 

「行ってくるね~」

 

「行ってきますね☆」

 

"みんな、気を付けてね"

 

 

 

★★★★★

 

 

 

「みんなに会いたいなぁ……」

 

 

 

一人で行動してた私が馬鹿だったのかなぁ……。拉致されて、こんな砂漠にまで連れてこられて……。

 

 

 

――裏切ったって思われるのかな

 

 

 

連絡も取れず……、私も他の子たちみたいに、街を去ったって……思われちゃうのかな……。

 

 

 

(ドカーーーーン!!!)

 

 

 

「うわあああああ!? なになになに!?」

 

「ば、爆発!? トラックが爆発した!?」

 

「……! セリカちゃん発見! 生存確認しました!」

 

「……あ、アヤネちゃん?!」

 

「四肢は繋がってるし、服も破られてないなら内臓も弄られてなさそうか?」

 

「はぁ!? なに物騒なこと言ってんのよ!?」

 

「ん、こっちも確認した。半泣きのセリカを発見!」

 

「!? な、泣いてないから!」

 

「なぁにぃ~!? うちの可愛いセリカちゃんが泣いてただと~! そんなに寂しかったの? ママが悪かったわ、ごめんねーーーーー!!」

 

「う、うわああああ!? うるさいうるさい! 泣いてないから!!!」

 

「泣かないでくださいセリカちゃん。私たちが、その涙を拭いて差し上げますから☆」

 

「あーもう、違うから!!」

 

"無事で良かった"

 

「うわ、先生まで! どうやってここが分かったの!?」

 

"……まぁ、ちょっと色々とね"

 

「うへ、元気そうじゃ~ん? 無事確保完了~」

 

「よかった……セリカちゃん……、私、セリカちゃんに何かあったんじゃないかって……」

 

「アヤネちゃん……」

 

「ん、無事でよかった。……代理人が、急がないと中身を抜かれるとか、皮膚を剝がされるとか言うから」

 

「間に合ってよかったな、黒見」

 

「怖っ!? え、何!? 私あのままだったらそんなことになってたの!?」

 

「まだ油断は禁物ですよ~☆ トラックは制圧しましたけど、まだここは敵陣のど真ん中ですからね~☆」

 

「だね~。トラックが破壊されたって知ったら、敵さん怒り狂って攻撃してくるよ~」

 

「前方にカタカタヘルメット団の兵力、多数発見!! 巨大な重火器も多数確認!」

 

「凄い武装だねぇ~。……一体どこで手に入れたんだか

 

「……ホシノ先輩、何か言った?」

 

「いやいや、何でもないよ~。……それじゃあ、敵を蹴散らしてから帰りますかね~」

 

「……気を付けて。奴ら、改造した重戦車を持ってるわよ」

 

"戦車!? 一体どこで手に入れたんだろう……"

 

「マジか、戦車なんて前時代的な物まであるんだな」

 

「ん、知ってる、Flak41改良型」

 

「……それじゃあ、行こうか~?」

 

「弾丸の複製*1が可能だって分かったから、こっちでも出来るだけ援護はしてやる」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

そこからの戦闘は一方的だった。シッテムの箱を用いた先生のサポートに、代理人の二丁拳銃による援護射撃、アビドス生徒たちの連携の前に、カタカタヘルメット団は為す術なく敗北した。

 

 

 

「アロナ。後で今日使った分の弾丸作ってくれ」

 

「分かりました! 代理人! アロナちゃんにお任せ下さい!」

 

 

 

*1
アロナちゃんが作ってくれました! まぁ、家具とか作れるんだし、都市製の弾丸だって作れるでしょ






やったねローラン君!
アロナちゃんがロジックアトリエ製の弾丸を、クラフトチェンバーで作ってくれるみたいですよ!

弾代の節約だ!

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