黒い沈黙の行先   作:シロネム

31 / 180
執筆にあたって、ローランのコアページとバトルページを一通り眺めてきたけど、やっぱモーションカッコいいなぁ


~初日~ A区での初戦闘

 

 

シロコに案内されるがまま、一行はアビドス高等学校に足を踏み入れた。

 

 

 

……へぇ、これが学校っていう建物か。なかなか巨大な建造物だな。

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえり、シロコせんぱ……い?」

 

「シロコ、入っていいか?」

 

「ん、構わない」

 

「んじゃ、邪魔するぜ」

 

「うわっ!?何っ!?ていうか誰!?」

 

「おおぅ、元気だな」

 

 

 

おっと、元気な生徒だな。猫耳の生えた……ちょっと待て、今更だがなんで頭の上に猫の耳が生えてるんだ?? って、よく見たらシロコも猫の耳みたいなの生えてるし……。

 

 

 

「わぁ、シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

「拉致!? もしかして死体!? シロコ先輩がついに犯罪に手を……!!」

 

「待て待て待て、勝手に殺すな。……というか、ついにってどういう事だシロコ?」

 

「ん、気にしないで」

 

「いや、気にするが?」

 

"い、生きてるよ~"

 

「うちの学校に用があるんだって。ほら、あの支援要請の」

 

「先生、あの手紙持ってきてるよな?」

 

"持ってきてるよ。はい、これ"

 

「自己紹介が遅れたな。あー、シャーレの代理人だ」

 

"シャーレの顧問先生です、よろしくね"

 

「……え、ええっ!? まさか!?」

 

「連邦捜査部シャーレの先生!?」

 

「わぁ☆支援要請が受理されたのですね! 良かったですね、アヤネちゃん!」

 

「はい! これで……弾薬や補給品の援助が受けられます」

 

「見たところ、暴力組織に襲われてるようには見えないが、……そんなに切羽詰まっていたのか?」

 

「それはもう! 毎日襲われてますよ!」

 

「そ、そうなのか?」

 

 

 

それにしては、壁が血で染まっていないし、死臭が漂っていたりもしないが……。

 

 

 

「そうだ! 早くホシノ先輩にも知らせてあげないと……。……あれ? ホシノ先輩は?」

 

「委員長なら隣の部屋で寝てるよ。私、起こしてくる」

 

「ちょっと待て」

 

「な、何ですか?」

 

"どうしたの? 代理人"

 

「……嫌な気配がする。恐らくこれは」

 

 

 

火薬の臭いと、この敵意は……噂にあった暴力組織か?

 

 

 

(ダダダダダダダダダッ!)

 

 

 

途端、学校の外から鳴り響く銃声。ローランは咄嗟に銃声の方角へと意識を向ける。

 

 

 

「じゅ、銃声!?」

 

「!!」

 

 

 

 

 

 

「ひゃーっはははは!」

 

「攻撃、攻撃だ! 奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている! 襲撃せよ!! 学校を占領するのだ!!」

 

 

 

(ダダダダダダダダダッ!)

 

 

 

「ぶ、武装集団が学校に接近しています! カタカタヘルメット団のようです!」

 

「か、かたかた……なんて?」

 

「あいつら……!! 性懲りもなく!」

 

 

 

全員が窓の外に意識を向けていると、教室の扉が音を立てながら開かれた。

 

 

 

「ホシノ先輩を連れてきたよ! 先輩! 寝ぼけてないで、起きて!」

 

「むにゃ……まだ起きる時間じゃないよ~」

 

「銃声の中寝ていられるのは、中々の度胸だな」

 

「ホシノ先輩! ヘルメット団が再び襲撃を! こ、こちらの方はシャーレの先生と代理人です」

 

「ありゃ~そりゃ大変だねぇ~。……あ、先生? と代理人? よろしくー、むにゃ」

 

"どうも、先生です"

 

「……おう。よろしくな」

 

 

 

今、結構な殺意を向けられたんだが、俺何かしたか? ていうか、どこが7級フィクサー程度だよ。……こいつは、相当ヤバイぞ。

 

 

 

「先輩、しっかりして! 出勤だよ! 装備持って! 学校を守らないと!」

 

「ふぁあー……これじゃあ、昼寝もできないじゃないか~、ヘルメット団め~」

 

「ほら、先生。持ってきた弾薬出してやったらどうだ?」

 

"そうだね。アロナ、製造済みの弾薬と補給品をここに出して"

 

 

 

先生がそう言うと、突如何もない虚空から弾薬が山ほど詰まった箱が現れた。

 

……おい、手袋に驚いてたけど、アロナで同じ様な事できるじゃねぇか。もっと食糧入れておけよ……。

 

 

 

「! ……すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分」

 

「はーい、みんなで出撃です☆」

 

「私がオペレーターを担当します! 先生と代理人さんはこちらでサポートをお願いします」

 

「了解。って言っても、俺ができるのは先生の護衛と……あー、こんな時に何だが名前は?」

 

「お、奥空アヤネです」

 

「んじゃ、奥空。サポートは先生に頼んでくれ。俺はそう言うのは苦手でな」

 

"代わりに、私の護衛よろしくね"

 

「あぁ、任せろ」

 

 

 

★★★★★

 

 

 

「しつこいなぁ~」

 

「ん、ホシノ先輩、左から一人来てる」

 

「私が牽制するわ!」

 

「私が制圧しますね☆」

 

 

 

ホシノが前線へ上がり、ヘルメット団の攻撃を防ぐ。その隙を見てシロコがドローンを呼び出し爆撃。セリカが接近できないよう牽制し、ノノミがミニガンをばら撒き制圧する。

 

……へぇ、下手な組織よりかは連携が取れているな。というか、これだけ好き勝手銃弾がばら撒けるとか、向こうじゃ考えられないな。

 

 

 

――っと、アイツが指揮官か? ……仕方ない、先に仕留めておくか。

 

 

 

「くそ、何だこいつら!? 前回よりも連携が取れてやがる!」

 

「お前ら! 弱そうなやつから狙え!」

 

「オォォォォ!」

 

「指揮官だ! 校舎にいる指揮官を狙……(ダンッ)…え」

 

 

 

ヘルメット団の最後方。多数のヘルメット団に守られた位置にいた指揮官は、まさに今狙おうとしていた校舎から飛んできた銃弾によって、脳天を撃ち抜かれた。

 

 

 

「発砲!? 一体どこか……(ダンッ)…ら」

 

 

 

そのすぐ側にいた団員も、校舎から飛んできた銃弾によって、撃ち抜かれていた。

 

 

 

「……ロジックアトリエ*1。補給ができない以上、弾薬もタダじゃないが……足りなくなったら、アロナに同じ弾丸を作ってもらうか」

 

 

 

先程までアビドス生たちが居た教室の窓から、二丁の拳銃を構えたローランが顔を出していた。

 

 

 

"だ、代理人。銃なんて持ってたの?"

 

「あー、まぁな。これでも先生の護衛だからな。一通りの武器は持っている」

 

「い、一撃で、ヘルメット団の団長を……?」

 

「……」

 

 

 

むしろ、一撃で倒れていなければ困る。というか、無防備な頭を撃ち抜いたっていうのに、何で生きているんだ? ……これが七神の言ってたヘイローって奴の効果なのか?

 

 

 

――面倒だが、手を汚さなくて済むのは願ったりだな

 

 

 

★★★★★

 

 

 

"戦闘終了、かな"

 

「カタカタヘルメット団残党、郊外エリアに撤退中」

 

 

 

指揮官を撃ち抜かれ、戦線が崩壊したヘルメット団はアビドス生達により鎮圧。残党も仲間を引きずりながら撤退していった。

 

 

 

「わぁ☆私たち、勝ちました!」

 

「あははっ! どうよ! 思い知ったか、ヘルメット団め!」

 

「皆さんお疲れさまでした。学校に帰還しましょう」

 

「……」

 

 

 

……あれだけ距離が離れていたのに、拳銃で撃ち抜いた? それも、一撃で気を失うなんて……。

 

 

 

「ん、ホシノ先輩?」

 

「うへぇ!? な、何かな~シロコちゃん」

 

「ん、学校に帰ろう?」

 

「そうだねぇ~。帰ろっか」

 

 

 

*1
都市で銃弾を製造している工房。銃弾1発につき、異常な程高額な税金が課せられている為、銃を愛用する者は殆どいない




やったねローラン君。ヘイローのおかげで撃ち放題、斬り放題だよ。

自分の手が汚れなくて良かったね。





――まぁ、そんな都合の良い物じゃないけどね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。