彼氏との性行為が「トラウマだった」女性の告訴で、警察が動き出した…デートDV、別れても「犯罪」になる可能性
▽書き出してみて、初めて気づいたこと その後も何度か別れを切り出したが、そのつど「死ぬ」などと言われ、うやむやに。佳奈さんが振り返る。「それでも関係が続いたのは、遠距離だったからかもしれない」 だが翌年、佳奈さんは東京の病院に転職。会う回数が増え、険悪になる回数も多くなった。 そして今夏、彼が就職。お祝いのメッセージを送ったところ、連絡が来ない。さらに、何も言わずに部屋を引き払っていたことも分かった。 音信不通のまま交際が終わったが、あまりにも一方的な別れ方。ショックを受けた佳奈さんは気持ちを整理するため、これまでにあったことを文章にして書き出していった。 「我慢していたことがたくさんあって、このままじゃ消化できない気持ちでした。当時は『つき合っていたらこれぐらいのことはあるだろう』『別れなかった自分が悪い』と思っていた」 ところが、書き出していくうちにあることに気づく。 「これ、DVだったんじゃないか?」
試しに、書き出した内容をチャットGPTに入力してみた。 すると、「法的リスク」を指摘する回答が返ってきた。法律の専門家に聞いてみたくなり、弁護士に相談。 弁護士は言い切った。「強制性交罪に該当しうる」 そして佳奈さんに尋ねた。「どうしますか?」 ▽「傷つけられたままでいたくない」 弁護士の指摘を聞いた佳奈さんは感じた。 「私はそんなに酷い仕打ちを受けていたのか」 取り得る手段の一つとして刑事告訴があることも知ったが、「まだ若い彼の将来がつぶれるかもしれない」と、踏みとどまったという。 しかし7月下旬、都内のショッピングモールで偶然、彼と鉢合わせた。佳奈さんが思わず声をかけると、相手はなぜか驚いて逃げ出したという。 直後、彼からLINEでメッセージが。「なんで接触してきたんだよ」「打つ手がないからだろ」 彼は、自分がした行為を「加害」と認識していたと感じた。