第49回昭恵さんらに「非常に申し訳ない」 最後の被告人質問、主なやり取り
安倍晋三元首相を銃撃したとして殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判は4日、5回目となる最後の被告人質問があった。被告は、安倍氏の遺族への謝罪の言葉を口にした。
主なやりとりは次の通り。
【弁護人の質問】
――山上さんにとって本来の敵とは。
「統一教会です」
――組織としての旧統一教会そのものと、総裁の韓鶴子氏が本来の敵ということですか。
「はい」
――安倍氏を政治的には支持していた。
「はい」
――(第2次安倍政権後の)2015年から21年の敵意や嫌悪感とは。
「(安倍氏が)退陣されたとき、あんまり支持する意味はなくなった。そこから21年の動画で、(安倍氏が教団との)関わりを全面的に出した」
――顔出しで動画に出て、裏切られたという気持ちがあったのか。
「裏切られたというよりかは、諦めに近いようなところはありました」
――教団を襲撃する、という大きな決断をした時期はいつごろか。
「(15年に)兄が亡くなって、しばらくして母の電話があった頃かと」
――母が電話で「兄が亡くなったけど、献金で天国に行ける」という話か。
「はい」
――人生でこれほど強い怒りを感じた瞬間は。
「なかったと思います。蓄積したものが全部爆発したという感じです」
――(事件で)引き金を引いたときの心情は。
「自分の作った銃の威力は相当レベルが低いと思っていたので、命中しても命を落とす確率は高くないと思っていました」
――自分としては結果はわからないということか。
「はい」
――以前、「自分としては最善を尽くした」と話していたが、記憶はありますか。
「はい」
――自分が撃ったことで、人が亡くなった実感は持ちましたか。
「報道を通してですので、間接的なものだったと思います」
――法廷で見た(犯行時の)動画のどの部分が衝撃でしたか。
「動画で一連のものとして見て、(安倍氏が)倒れるところはリアリティーを感じられた」
――宗教2世に対する注目や解散命令など、事件での社会の動きは予測していたか。
「世の中の動きが何がどうなるというのは予測できないですが、こうなってくれたのは、ありがたいです」
――犯行の目的は。
「自分の家族も統一教会の被…
安倍晋三元首相銃撃事件
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告の裁判が始まりました。旧統一教会の影響をめぐる検察と弁護団の対立などから公判前整理手続きが長期化し、初公判まで3年余りを要しました。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]