2025/11/27

沼津アルプスちょっとだけ尾根歩き

昨日(11月26日)、沼津アルプスの最高峰鷲頭山の登山口として何度か車を駐めさせてもらった御前帰(ごぜがえり)を起点に、志下山(しげやま)あたりの尾根を歩いた。

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今年の秋は各地にクマ出没注意情報が出ていて、例年紅葉を楽しみながら歩いている愛鷹山周辺も危なそうである。
静岡県のクマ目撃情報を「静岡県のツキノワグマ」のページで見ると、愛鷹山と富士山の間の十里木にも出没している。

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愛鷹山ではクマの目撃はないし、まぁ出会ってもなんとかなるだろうとは思うのだが、なんとかならなかった場合に申し訳が立たないので、沼津アルプスに行くことにしたのだ。
上の地図で「国道414号」のマークのあたりが沼津アルプスである。

よく晴れて気持ちの良い日だが、部屋と風呂の掃除をしてから家を出たら、山麓の駐車場に着いたときには11時を回っていた。
そんなこともあって、ちょっとだけ稜線を歩くことだけを目的にした。

なぜか今回はよくわからない写真を何枚も撮ってしまった。

御前帰から馬込峠に至る登山道では、音を立てて落ち葉が散っていた。
次の写真にも、何枚か落ち葉が写っている。
面白いので動画も撮ったのだが、上空を飛ぶヘリコプターや東富士演習場の砲撃訓練の音で落ち葉の舞い落ちる音がかき消されてしまったので、没。

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志下山の山頂で、眼の前の駿河湾を眺めながら湯を沸かし、カップラーメンを食べた。
カヤトの山頂と展望を独り占め。
登山者が来たら邪魔かもなぁと思い、ちょっとだけ通路を残しておいたが、誰も来なかった。

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ピンぼけの梢(枝先)の写真、ではなく、沼津〜富士の市街と、その向こうの南アルプスの山並みを撮ったもの。
左端が聖岳、梢の向こうが赤石岳。

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鷲頭山と小鷲頭山。
よーく見ると、小鷲頭山の中腹には大きな岩場があり、ツタか何かが紅葉している。

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志下山から南へ、志下峠に至る尾根道。
展望はないが、気持ちの良い、思わず鼻歌が出てしまいそうな道である。

普通に撮ると逆光で明暗差が大きいため、明るい部分は飛び、暗い部分は潰れてしまう。
そこで、OM-5 の「HDR撮影」機能を使い、露出を変えて撮った4枚の写真を合成して1枚にした。

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志下峠で、そのまま下山するか、小鷲頭山まで登るか、ちょっと考えた。
小鷲頭山まで登れば富士山が見えるはずだが、何しろ険しい道なので、とりあえず富士山が見えるかどうかだけ確認しようと、登ることにした。

中将岩を過ぎてロープにすがりながら登っていくと、木々の間から愛鷹山と富士山が見えた。
しかし、富士山には雲がかかり、宝永山から上が見えない。

それならもう、ここまででいいか、と思って下山することにした。
久々の急な岩場で、けっこう膝がガクガクしたからだ。

下る前に、ウバメガシの林越しに、志下山の山腹の紅葉(と黄葉)を撮った。
背景の紅葉に露出を合わせ、前景のウバメガシは黒く潰してみた。
ステンドグラスみたいだなぁと思って撮ったのだけれど、どうでしょう。

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2025/11/21

カワセミの飛翔

前回、カワセミが水面スレスレを飛ぶときの飛跡を撮りたい、という話を書いた。
その二日後の昨日夕方、散歩の折にその飛跡を撮ることができた。

手前左側の石の上に止まっているときにピントを合わせたので、カワセミはちょっとピンぼけである。
その石から水面近くにダイブし、画面右端から左端へとループを描いて飛んでいった。
カワセミが打ち下ろした翼によって生じた気流が、水面に波紋をつくる。
その波紋が連鎖して、カワセミの飛翔の経路を示す。

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プロキャプチャー機能を使って連写したので、カワセミが飛び、飛跡ができる様子をGIFアニメにした(次の画像をクリックすると、別画面でアニメーション表示する)。

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同日、同じ池の別の場所で、飛び立つ瞬間を撮った。

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翼や尾羽を広げて飛ぶ姿はとても格好良いが、飛び立った直後はちょっとユーモラスである。
丸いお尻が愛らしい。

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最後に、夕日を浴びて立つ、落ち着いた姿を載せておく。

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カワセミが飛翔する姿を捉えるのはなかなか難しく、じっと待っている間に撮ったこういう写真ばかりが溜まっていく。

もちろん、無理に追い回して「良い写真」を撮る気はないし、あくまで散歩が主で写真撮影は従なので、またいずれ面白い写真が撮れるといいなぁ、くらいの感覚でいようと思う。

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2025/11/18

鳥三題

これは昨日夕方、1時間ほどの散歩中のできごとである。

(1)オオバン

カワセミを探して双眼鏡を覗いていたら、バタバタと動く黒いものを見つけた。
近づいてみると、頭が石の間に挟まってしまったオオバンであった。

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仲間と一緒に餌を探しているうちに、石が転がって挟まってしまったのだろうか。

野生動物が窮状に陥っているとき、手を出すのは自然の摂理に反するのでやめた方が良い、という議論もある。
ドジな個体は死んだほうが種の優秀さを維持できるので良い、ということだろうが、まぁここは儂の気分の問題で助けることにした。

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次の写真は、昨年同時期に撮ったオオバンの姿。
陸に上がっているところをけっこう見かける。

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(2)エナガとシジュウカラ

ヒサカキの樹の下を歩いていたら、頭上からエナガの声がした。
実を食べに集まったらしい数羽のエナガが、無き交わしながら枝から枝へと飛び回っていた。

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どういうわけか警戒する様子もなく、ジュリジュリ言いながら目の前で実をつついたり、頭を掻いたり。

そこへシジュウカラが飛んできた。
「なになに〜、ヒサカキの実、おいしいかなぁ〜」という感じで枝に止まったのだが、次の瞬間、儂に気付いて警戒の声を発して飛び去った。

この、エナガとシジュウカラの、儂に対する感覚の違いはなんだろう?

(3)カワセミ

散歩ルートでカワセミを見かけるポイントは、だいたい決まっている。
カワセミの個体ごとに、お気に入りの餌場があるのだろう。

昨日もいつもの場所にいたので、「今日もいたよ」という記録代わりの写真を、標準ズームレンズで撮った。

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いつもなら、超望遠ズームレンズに交換して、カワセミが飛び立つのを待つ。
カワセミが水面スレスレを飛ぶとき、飛跡が見える。
それを撮りたいと思っているのだが、なかなかうまくいかない。
タイミングが合わなかったり(水面だけが写っている)、ピントが合っていなかったり。

この日は強い風のため、池の水面が波立っていたので、カワセミが飛んでも飛跡は見えない。
だから、またの機会を待つことにして、遠くからカワセミの所在を確認しただけで良しとした。

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2025/11/16

秋の色

何やらバタバタしているうちに11月も中旬、秋の色が濃くなってきた。
地球温暖化に伴って夏と冬だけの「二季」になってしまうかと危惧していたが、どうにか夏と冬の間に秋が挟まっている。

とはいうものの、Tシャツで大汗かいていた状態から急にフリースを羽織る状態になったりして、どこかしら異常ではある。
全国の山や里ではクマの出没が相次ぎ、例年楽しみにしていた愛鷹山のブナ帯の紅葉も、今年は諦めた。
一人でカップラーメン食べていてクマを呼び寄せる、なんていう状況に陥ったら目も当てられない。

ということで、晴れの日は近所の公園を散歩。

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ハゼノキも綺麗に色付いた。

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黄葉して葉を落とし始めたケヤキの梢をエナガが鳴き交わしながら飛び回る。

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黒と白が基調のエナガだが、翼の背に近い部分(雨覆い)が薄紅色だ。

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エナガやシジュウカラと一緒に「混群」を成すコゲラ。
コゲラはモノトーンだねぇ。

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池の端に生えているナンキンハゼの茂み越しに、カワセミを捉えた。

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茂み越しだと警戒が薄いようなので、少し寄って撮ってみた。
左右のぼやっと黒っぽいものは、手前の笹や木の枝。
カワセミはふとんかご(石を詰めた金属の籠)の上に止まっている。
現在、ため池の水が抜かれていて、普段は水面下にあるふとんかごが見えているのだ。

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露出した池の底の石の上で、コガモのメスが休んでいた。
メスのカモは地味……という印象があるが、「翼鏡」という金属光沢の羽を持っている。
次の写真では、日が傾いていることもあって、緑色に光っている。
もちろんこれも、カワセミの羽と同様、色素によるものではなく構造色だ

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上のカワセミやコガモの写真は、ズームレンズ(100−400mm)で撮ったものだが、どうも鮮明さに欠ける。
ピントは合っているし、ブレているわけでもないのになぜだろうと思ったら、ノイズが出ている。
このズームレンズは重さ1.3kgで手ぶれ補正機能があって、とても使い勝手は良いのだが、解放F値が5.0−6.3で、ちょっと暗い。
1.4倍のテレコンバーターを付けるとF9になってしまう。
鳥が相手の場合、シャッタースピードを遅くとも500分の1秒にしたいので、ISO感度が3200とか6400とかになってしまい、その結果ノイズが発生するという具合。
もっと光を、もっと明るいレンズを、と思ってしまうが、明るいレンズは高くて重い。
年金受給者には高嶺の花で物理的にも重荷だ。

さて、コガモのほか、キンクロハジロやヒドリガモなど、この池で越冬する水鳥たちが増えてきた。
カンムリカイツブリも3羽見かけた。

ふだんは数羽、カップルごとに別々の場所でしか見かけないカルガモも、数十羽の群れを作っている。
それでも、移動するときはカップルごとと決めているらしく、2羽連れ立って旋回しているところを撮ったら、うまい具合に富士山が背景に入った。

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富士山の手前に、愛鷹連峰の位牌岳から東に伸びる稜線が見えている。
稜線のブナはおおかた葉を落としただろう。
行きたいなぁ。
早く冬眠してくれないかな、クマ。

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2025/10/25

身近な金属錯体

ノーベル化学賞受賞のニュースを聞いて、MOF(金属有機構造体)って何だっけ?と一瞬戸惑った。
ニュース記事などの解説図を見て、あぁ、金属錯体か、と腑に落ちた。
金属錯体なら、勉強したことがあるので馴染みがある。

ノーベル賞を受賞した MOF の研究により、有機物と金属が規則的に配置されたスポンジ状の構造物を設計し開発することができるそうだ。
MOF は CO2 や PFOS のような厄介な物質の貯蔵や、CO2 をメタノールなどに変換する触媒としての機能が期待されている。

MOF は金属錯体の一種だが、構造が規則的で、目的に合わせて設計できる人工的な物質である。
ざっくり「金属錯体」と言うと、生物由来の様々な物質が含まれる。
たとえば……。

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クロロフィル、つまり植物の葉に含まれる「葉緑素」も、金属錯体だ。
ポルフィリン環という有機化合物の輪っかの中に、金属イオン(マグネシウム)がはまっている。

クロロフィルは、光のエネルギーを利用して、水を酸素と水素に分解するという、光合成の最初の段階で重要な役割を果たしている。
触媒の働きをする金属錯体と言えるだろう。

クロロフィルがなければ、儂らが吸う酸素も、食物にする有機物(糖類や脂質やタンパク質)もできない。
非常に重要な金属錯体なのだ。

もっと身近な金属錯体もあり、誰もが毎日使っている。
というか、使わないと死んでしまう。

その金属錯体は「ヘム」というもので、血中色素のヘモグロビンの中核をなす。
クロロフィルと似た有機化合物の輪っかの中に、マグネシウムではなく鉄を含んでいる。
血の色、血の匂いは、ヘモグロビン中の鉄イオンに由来するのだ。

ヘムは、酸素を取り込み、運搬する金属錯体である。
ヘムに酸素が結合すると、ヘモグロビン分子は鮮やかな赤色、動脈血の色になる。
ヘムから酸素が離れると、ヘモグロビン分子は暗い赤色、静脈血の色になる。

なんだかこのところ急に寒くなり、一昨日の木曜日(10月22日)には富士山の初冠雪を観測した。
昨年より15日早いが、平年よりも21日遅いそうである。
もっとも、ウチから見たところ、六合目付近まで白くなっていたので、例年の初冠雪とは様子が異なる。
例年は、山頂付近がちょこっとだけ白くなり、すぐに雪が溶けてしまうことが多い。

富士山の手前に見える愛鷹山も、稜線のあたりには紅葉の気配がある。
もう少し待てば、ヒメシャラやドウダンツツジやイロハモミジやハゼノキが真っ赤になるだろう。

紅葉の赤色は、ヘムの赤色とはまったく関係がない。
紅葉の赤色は、アントシアン(アントシアニン)という赤紫色の色素によるもので、これは金属錯体ではなく、糖類が変化してできたものだ。
秋になると緑の葉のクロロフィルが分解され、もともと葉に含まれていた黄色や橙色の色素(キサントフィルとかカロチノイドとか)と、アントシアンにより赤くなる。

木々の葉に含まれる金属錯体が分解されるのを待って、山へ行こう(面倒くさい言い方だなぁ)。

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