倉掛のぞみ園の被爆者を慰問した、奥左から大友康平さん、南こうせつさん、山本コウタローさん(2001年8月6日)
(写真 全8枚)

 戦後生まれの若者の心情を歌い、高度経済成長期に花開いた日本のフォークシーンをけん引した南こうせつさん(76)。素朴な温かい歌声で大衆を魅了し続ける一方、そのまなざしは常に社会の弱者へと向けられてきた。「一生かけてヒロシマで平和を叫ぶ」という揺るぎない信念の下、1980年代から広島市でピースコンサートを開催。古希を過ぎた今も、被爆者との交流を重ねている。(桑島美帆)