近況報告と新たな挑戦への決意
こんにちは、佐藤彗斗です。
本日は、これまでの経緯とこれからの挑戦について改めてお伝えしたく、この記事を書いております。拙い文章ではございますが、ご一読いただけますと幸いです。
これまでの歩みとご心配をおかけしたこと
私は2018年に高校を卒業すると同時に、まだメンバーが5人程度だった創業期のジールスに入社しました。高校時代のインターン期間を含めると、約6年ほどお世話になりました。2020年にCTOに着任して以来は、本当に多くの方々に支えられながら成長の機会をいただきました。
ユーザーにプロダクトを通じて価値を届けることや、チームマネジメントを通じて人としての成長を実感できたことは非常に嬉しく、ときにはインシデント対応など一筋縄ではいかない場面もありましたが、すべてが青春のようにかけがえのない時間だったと強く感じています。高校生だった私を受け入れ、共に走ってくださったまささんには、心より感謝申し上げます。他にも、レクターの広木さんなど、未熟だった私をご指導くださった多くの先輩方に出会えたことを、改めてこの場を借りて感謝いたします。CTOとして活動する中で、自分なりの挑戦をしたいと考え、2023年のはじめに退職いたしました。
しかし、その直後に多くの方々にご心配をおかけすることとなりました。当時、私の技術的な興味からインターネット上のデータを自動的にスクレイピングしており、その中に一部不適切なデータが含まれていました。
また、上記のデータをもとに機械学習を行うためアノテーション協力を募った行為が、販売の意図があると解釈されてしまい、逮捕に至りました。最終的には、警察や司法の方々の調査にきちんと対応させて頂いて違法性の意図がないことが認められ、不起訴となりましたが、このたびの件は私自身の未熟さが招いたものであり、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
一連の出来事を通じて自分の至らなさを痛感しましたが、逮捕という経験は私にとって技術から少し距離を置き、自身と周囲を見つめ直す貴重な機会にもなりました。逮捕後も叱咤激励の言葉をかけ続けてくださった先輩方、今までどおり接してくれた友人、そして私を信じ支え続けてくれた家族など、身近な方々の大切さを改めて感じました。この場を借りて、支えてくださった皆様へ感謝の意をお伝えいたします。
釈放以降は、当初考えていたとおり独立し、AI技術の顧問業務や個人プロジェクトを中心に活動してまいりました。このような状況でも仕事を任せてくださる皆様のお力添えがあり、一つひとつの仕事に真摯に向き合っております。
新たなビジョンと挑戦
これまでの経験を経て、私は改めて「個人の力を最大化する仕組みを作りたい」と強く感じています。AI技術やデータ活用を通じて、人々が持つ可能性を引き出し、一人ひとりが自分らしく生きられる社会を実現したいと考えています。
ZEALS時代の経験を通じて、テクノロジーが人々の可能性を広げる力を持つことを肌で感じると同時に、今回の件を通じて、あらゆる立場や状況のなかでその人らしさを発揮できず苦しい思いをしている方がいることも実感しました。だからこそ、どんな環境に置かれた人でもその可能性を引き出し、自分らしく生きられる社会を目指して、貢献したいと強く思っています。
そして、このビジョンの実現に向けて、今年から新たなプロジェクトを立ち上げる準備を進めております。詳細につきましては追ってご報告いたしますが、これまでの学びや経験を活かし、さらに前向きに、信頼を大切にしながら歩んでいく所存です。
最後に
最後になりましたが、私生活に関するご報告が一つございます。これらの事案が発生する以前からお付き合いしていたパートナーと結婚いたしました。大きな挫折を経験する中で乗り越えられたのは、彼女をはじめ、周囲で支えてくださる方々のお力があったからこそです。これからは一人の挑戦者として、そして一家の主として、誠心誠意、愚直に取り組んでまいります。
改めまして、この記事を読んでくださった皆様に感謝申し上げます。今後の活動を通じて、少しでも皆様に貢献できるよう精進いたします。引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


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