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東大が琉球遺骨「保管」と回答 沖縄への返還想定か 赤嶺衆院議員に
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宮城 隆尋
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沖縄から研究目的で持ち出された遺骨について、東京大学は2日までに「保管期間が長期に及んでいることから、記録が不十分な場合がある」と、遺骨を保管していることを明らかにした。赤嶺政賢衆院議員が文科省を通して東大に照会し、回答があった。遺骨の数や保管状況、持ち出しの経緯や違法性の認識などは答えていない。
東大は、海外の先住民族などの遺骨返還に向けて東大が今年設置した「遺骨返還等タスクフォース」を挙げ、沖縄の遺骨も「先住民族の御遺骨と同様」に調査していると答えた。海外の先住民族の遺骨と同様、沖縄側へ戻すことを想定している可能性がある。
東大は6月にオーストラリア先住民族の遺骨を返還。10月に海外先住民族やアイヌ民族の遺骨収集について謝罪する声明を発表していた。
東大の回答は、京都大学が保管していた遺骨を今帰仁村教育委員会に移管したことについて「本学としても沖縄県を由来とする人骨に関する課題については認識している」とした。調査の進展に応じて情報を公開する方針を示し「誠意をもって対応してまいりたい」としている。
赤嶺氏は「遺骨は沖縄に返されるべきだ。東大は手続きを進めるはずだが、早期に実現するよう今後も働きかけていきたい」と述べた。
(宮城隆尋)
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