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川井氏に事実関係を問いただすと…

まず、神名我良が‘24年に高市総理側に献金したのは、3000万円である。政治資金規正法では、宗教法人の政治献金には上限が定められている。それは宗教法人の「前年における年間の経費の額」によって異なってくる。たとえば、3000万円を献金するためには、前年の経費が少なくとも6000万円以上あることが条件になる。

もう一つ気になるのが、宗教法人としての活動実態だ。神奈我良は、宗教法人として税制優遇などを受ける立場にあるわけだが、実際にどれだけ活動をしているのだろうか。それは「大和皇神殿」を見学しただけでは、あまり伝わってこなかった。

大和皇神殿の由来が記された立て札(筆者撮影)
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こうした疑問点を尋ねるために、代表である川井氏に質問状を送付すると、書面で次のように回答があった。

―宗教法人として、高市総理の政党支部に3000万円を献金するためには、前年の経費が少なくとも6000万円以上あることが条件だが、それは満たしているか?

「当法人は、宗教法人法および政治資金規正法その他関係法令に基づき、適切に運営を行っております。ご指摘の寄付につきましては、政治資金規正法に定められた要件を満たしており、前年における年間経費は寄付額の2倍以上であることを確認しております。なお、詳細な数値につきましては、法令に基づき所轄庁に報告済みであり、外部への個別回答はおこなっておりません」

―神名我良の信者数は何人いるか? 川井氏の他に選任の役員がいたり、定期的な集会などをおこなっているか?

「当法人は、法令に定められた範囲で所轄官庁に報告しており、外部への個別開示はおこなっておりません」

そう法令遵守をアピールした川井氏だったが、信者数をはじめ、具体的な情報は何ら開示しなかった。現職総理に「巨額献金」した宗教法人は、ベールにつつまれている。

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かわの・よしのぶ/'91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、『サンデー毎日』『週刊文春』の記者を経てフリーに。主に政治を取材している

情報提供は【yo.kawano91@gmail.com】まで

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