去年より悪化──7割の病院が「赤字」、医療現場で何が? 賃上げの実感なく…診療報酬UPは難しい?【#みんなのギモン】
物価や人件費が高くなる中、病院経営が危機的状況に陥っています。厚生労働省の調査によると、昨年度は病院の7割ほどが赤字となりました。主な収入源である診療報酬は簡単に上げられないという事情もありそうです。政府の対応も注目されます。 【動画】病院“7割赤字”医療現場で何が?【#みんなのギモン】 そこで今回の#みんなのギモンでは、「病院“7割赤字” 医療現場で何が?」をテーマに解説します。
■全体の67.2%が赤字…医療に影響は
山﨑誠アナウンサー 「全国の医療機関の経営状況について厚生労働省が調べたところ、危機的な状況が分かりました。26日に公表された、 2年に一度行われる『医療経済実態調査(2024年度)』の結果です」 「この調査で、全国の病院の67.2%が昨年度赤字だったと答えました。病院の種類別では、最も赤字の割合が高いのが一般病院で、72.7%が赤字という結果が出ました」 鈴江奈々アナウンサー 「一般病院というのは、どういう基準で分けられているんですか?」 山﨑アナウンサー 「入院や手術ができる病院などで、個人のクリニックなどは含まれません。地域の医療を支えている基幹病院などもこの中に含まれます。全国の医療機関の約7割が、この一般病院にあたります」 桐谷美玲キャスター 「子どもの救急などでも病院にかかることがあるので、これだけ赤字だというと、ちゃんとした医療が受けられなくなってしまうのかなと心配になってしまいます。赤字はどんどん悪化しているんですか?」 山﨑アナウンサー 「そうです。全体の平均でも利益率が前の年度よりも0.1ポイント悪化しています。赤字が続いていて、厳しい状況だと言えます」 「こうした赤字の理由について、厚生労働省は物価・物件・人件費の伸びが費用面を押し上げている要因の1つと分析しています。経営が厳しいという病院を取材しました」
■節電や共同購入…経費を抑える工夫
山﨑アナウンサー 「神奈川県にある済生会横浜市東部病院。廊下では『こちらはスタッフしか使わないエリアとなっておりますので、電気を間引いて運営しております』との説明を受けました。職員しか使わない場所は電気の使用をなるべく控えて節電していました」 「また、薬剤などをグループの病院と共同で購入するなど、経費を抑えるための様々な工夫をしているそうです。それでも経営状況は厳しく、今年度は年間で数億円の赤字になる可能性があるといいます」