「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
「性を買うことは、女性への暴力の延長線上にある」
タイ国籍の少女を性的搾取していたことが発覚して、世界から「日本は男性の性欲に甘い国」と言われていることを、日本人ははっきり自覚し、恥じるべきだ。 日本は、女性の身体をお金で買えると思っている人が多すぎる。その認識こそ、ジェンダー不平等な社会を象徴していると思う。"性を買うことは、女性への暴力の延長線上にあるもの"という意識を、今まさに社会全体で醸成していく時だ。 うっかり痴漢をしたり、仕方なく性加害したりする人間なんていない。そんな状況は起こり得ない。 だから、買春したり、不同意性交をしたりする人間は、社会全体で正々堂々と蔑んでいいと思う。他者の人権を踏み躙り、人生を壊した加害者には、二度と社会生活を送れないくらいの辱めを受けさせるべきだ。 今起きている性暴力をはっきり断罪していかなければ、未来の自分も、その先を生きる子どもたちにも、同じ危険を感じながら生活させることになる。買春も性暴力も、絶対に許されないことだと、今、社会全体で認識を改める必要がある。 【プロフィール】渡邊渚(わたなべ・なぎさ)/1997年生まれ、新潟県出身。2020年に慶大卒業後、フジテレビ入社。『めざましテレビ』『もしもツアーズ』など人気番組を担当するも、2023年に体調不良で休業。2024年8月末で同局を退社した。今後はフリーで活動していく。1月29日に初のフォトエッセイ『透明を満たす』を発売。6月には写真集『水平線』(集英社刊)も発売。渡邊渚アナの連載エッセイ「ひたむきに咲く」は「NEWSポストセブン」より好評配信中。
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