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おもしろいオチがある。 私が大学に移籍(2004年)した後に,その4年前に独立行政法人化された農研機構は研究室制度を廃止してチーム制にしました。そして,それぞれの研究員に与えられたミッションをしっかりこなすことが厳命されました。 農水省時代の農業試験場は,年度初めに提出する試験計画の報告書をちゃんと提出すれば,あとはどんな実験していても咎められませんでした。じつは,その成果報告書に掲載されない試行錯誤の実験の中から次の研究シーズを探していたのです。 つまり,研究プランを提案するときには既に2~3割のスタートアップはできていたのです。そして,ダメなネタはボツネタとして裏で保存されていました。 こういう行為はチーム制になってから『労力の無駄』として,外部からやってきた上層部はいろいろと制限してくるようになりました。 しかし,当時は機構側も研究計画を発するときのシーズの貯金がまだあったのですが,10年もすると,機構上層部が「研究アイデア募集!」とアドバルーンをあげても何も出てこなくなりました。 その結果,使いまわしなプロジェクトが時々提示されています(中の人談)。こういう部分がいかにも官僚制度に腐らされた組織だと思うんですよね。 国立大学法人はまだ研究裁量は個々の教員に任されているけど,肝心の資金不足が深刻だわな。 ついでに言うと,国家公務員時代の合同宿舎を大学側が受け継いで,他省の住民を追い出したのに,職員宿舎の有効利用などもうまくできていない。