11/26(水)に適応障害と診断され、ひとまず一か月休職になったNPOSです。

人生の中で休職を２回挟んでおり、もはや休職のプロと言っても過言ではない自分ですが、じっとしていると頭おかしくなりそうなので色々と状況を整理しつつ書き出します。

休職になった人の参考になりますように。

プロフィール

• 年齢：32歳

• 性別：男

• 職業：ITエンジニア

• 職歴：10年目

• 役職：中小企業の課長職相当

• その他：休職歴2回

経緯

事の始まり

数か月前から、関係会社のとある案件に入ったことから始まります。

僕は中小企業の課長職相当として働いているんですが、実質は係長(?)よろしくプレイングマネージャー的な扱いで、コードは書くし部下の面倒も見るし、自分が直接参画していない案件も状況把握して問題あれば管理しなければいけないというポジションでした。

そんな状態で入った案件ですが、案件に入る前から聞いていた通り難易度がかなり高めで覚えることが多く、急速に日々が忙しさを増していきました。
自分が扱ったことのない分野も含まれており、案件の内容的にも技術的にも不安がかなり強かったのを覚えています。

また、案件に入る以前から課長職相当の仕事についてキャパ超え気味というか、ずっと不満がありキレそうになりながらも仕事をしていたのもあり、そこに拍車がかかった状態となっていました。(部下が10人以上おり、プレイングマネージャーとしては管理が全然できず個人に任せている滅茶苦茶な状態)

これはヤバいぞ？と悟り始める

そんな状態だったので、案件に入って色々と頑張ってはいたのですが徐々に精神が追い詰められていきました。

詳細は省きますが、それまで約20時間/月だった残業が約50時間/月に拡大しプライベートが削られていったのと、周りが頭の良い人ばかりで正直全くついていけず、案件参画当初から疲弊していきます。

過去にうつ病患っていたこともあり精神が折れやすくなっている状態だったんですが、初月から「これはヤバいぞ？」と思い始めました。

その時点では「この仕事は乗り切るしかない」と思ってましたが、それはそれとして課長職があまりにも重荷になっていたので、上司に平社員に戻してほしいと降格の依頼をするぐらいには厳しいなと思っていた感じです。

体調が徐々に悪化

こんな状態だったので、精神に引きずられて体調も徐々に悪化していきました。
具体的にはこんな感じです。

• 仕事のことが頭から離れなくなる。

  • 休日が「仕事の合間」でしかなくなる。

• 不安で眠れなくなり、毎日飲酒で誤魔化して眠る。

  • 睡眠の質が悪いので朝早く起きてしまう。

• 習慣だった読書が楽しくなくなる。

• ご飯を食べても気持ち悪い、胃が重くて鈍痛がする。

• 希死念慮が出てくる。

体調が悪化していく過程については、毎月日記書いてたのでこちら参考にどうぞ。
9月頭は課長職についてキレてて、途中から案件について愚痴ってます。

今読み返すと限界すぎて笑えますね。(笑えないが)

日記なのに、仕事以外のことを書く余裕が無くなっていき、日記を書く気力も失われていきます。まぁ毎日21時とか22時まで残業してればね……。
実際のところ、22時に帰宅して生活終えてから日付変わるまで仕事した日もあったので、日記書くどころではありませんでした。

限界になり休職へ

もう無理かも→いやまだ大丈夫→もう無理だ……を繰り返して二か月半ぐらい経過し、11/24(月)にどうしようもなくなって深夜徘徊していて、水面を眺めて希死念慮が出てきてしまうところまで来ました。

翌日、眠れなくなってしまい、仕事するのがもう無理だという状態に達して休職となりました。

過去の休職経験があるので、心療内科にかかるまでは異常にスムーズでした。
診察もそんな怖いものではないと分かっているので、率直に状況を述べて適応障害と診断された次第です。

そして今に至る

最低限の引継ぎをして、周りに多大なる迷惑を掛けながら今に至ります。

現状は休職して1週間というところで、処方してもらったミルタザピンという薬で入眠はできるものの一日中ぼーっとしているような状態です。

たまーに散歩したり、日々をゆるく過ごしています。
ただ、飲酒が止められなくなってしまい、これが無いと毎日が不安で仕方ないので断酒の薬をもらおうかなと悩んでいる最中。

案件どうなってるかは怖くて見れてません。
顧客、上司、部下に押しつけて自分だけ休んだわけなので。

原因

原因として色々と思い浮かぶことはあります。

• 案件が過酷だった。

• 体制的に問題があった。

• スキルセットがミスマッチだった。

• 課長職と同時に抱えていい案件ではなかった。

• 一人で抱え込んで自爆した。

だいぶ体制的に問題もあったと思いますが、自分に求められている水準のスキルセットがあったら万事解決していた気がします。

実際のところ、僕がずっと悩んでいた問題が別の人が一瞬で解決案を出したというようなこともあり、スキルセットのミスマッチ＋抱え込みが主原因に感じます。

まぁ、ミスマッチというか自身の頭の悪さ起因で精神追い詰められていた部分があり、課長職ということも相まってなかなか他人を頼れなかった側面もあるんですが……。

今後について

ひとまずは一か月ゆっくりしようと思いますが、3回の休職を経て、自分には真っ当な社会人は無理だなと悟りました。
逆に10年もやっていけた自分を褒めたいくらいです。
後述しますが、1回目の休職は今回と状況が近く、自分ではコントロールできないものだなと自覚しました。

復職して仕事で死ぬか、無職で死ぬかのどちらかを迫られている状況なので、いずれ退職する予定です。
お先真っ暗でどうしようかな。逆に何もかも自由とも言えますが。

１年暮らせるぐらいの貯金はあるので、それが尽きるまでになんとかなればOKで、何とかならなければ野垂れ死のうかなと思ってます。

仮に運よく就職したとしても、IT業界には戻らないのではないかなと思います。
10年働いてやっと自分に適性が無いなと悟ることができました。

過去の休職について

このままだとただのBAD ENDなので、自分が過去に休職した時の経緯とか、どうやって回復したかについても書いておきます。
1回休職したくらいじゃまだまだ大丈夫ですよ。自分が折れさえしなければ復職はきっと大丈夫です。

1回目の休職

仕事して3年目の時なんですが、仕事が全然上手くいかず今回みたいな形で忙しい＆一人で抱え込んで自爆、という感じでした。
当時は今とは違い上司とはちょっと距離があるというか、相談しにくいような感覚があって本音を誰にも打ち明けられずに爆死というのが一番状況が近いです。

当時は本当にもう駄目だという気持ちが強く、とある日にベッドから体を起こすことができなくなってしまい重症でした。脳からの指令が体に伝わらなくなった感じで、圧倒的な倦怠感で起き上がれなかったんですよね。
最低限の引継ぎはしないと駄目だということで重い体を引きずって会社に行って、会社の人の前でぼろぼろ涙をこぼしたのを覚えています。

そこで言われた言葉として「仕事が全てではない」というのが強く残っています。
大した苦労もせずに、学生の延長線上に社会人があったので、そこで生きていくしかないと思っていた自分にはかなり嬉しい言葉だったのを覚えています。
(この言葉を受けて「仕事が嫌になったら辞めればいい」みたいな気持ちだったんですけどね……。課長職を経て色々と変わってしまった部分があり、今回の休職でまた似たような状況になったので、これはもう生来の気質としか言いようがない気がしています。)

解決方法としては、ただひたすらベッドで横になってました。
風呂に全く入れなかったり、首に縄巻き付けて窒息死しないかなって試したりアームカットしたりと色々精神的にヤバい状況ではあったんですが、二か月ぐらい横になって薬飲んでいたら次第に何とかなった感じです。

当時の記憶は色々と抜け落ちていて、上記のような印象的な出来事とあとジンとピーナッツチョコレート食べてた記憶しかありません。
人間の防衛本能って偉大というか、絶望って新鮮なまま残しておくことって難しいんだなとその時改めて関心しました。

2回目の休職

１回目の休職から復職したぐらいのタイミングで、親しかった友人が病死しました。
心筋梗塞だったらしく、あまりに唐突で心の準備もできなかったような状態です。

そこで思ったんですよね。
「明日突然死ぬなら仕事してる意味なくない？」って。

1回目の休職とは異なり虚無感が襲ってきました。
当時26歳とかだったので、これからまだまだ人生続くと思ってたのに死が身近にあることを感じさせられたというか、自分にとって初めて身近な人が亡くなったので強烈な体験でした。

2回目の休職については上司に事前に許可をとりました。
仕事辞めればよかったのに、当時は貯蓄もなかったのでそこまで思い切った行動をとることができなかったんだろうと思います。
1回目の休職の際に、傷病手当が入る前にクレカ引き落としに失敗するぐらいは貯蓄無かったので。

それから自堕落な生活を過ごしていたんですが、抜け出せたきっかけとしてはVTuberに出会ったことでした。
ぼーっとツイッター見てたらこれが目に入ったんですよ。

これを見てから、VTuberにのめりこんでいき、気がつけばよく笑えるようになっていました。自分でもびっくりするんですが。
無気力に人生過ごしているときは、何かコンテンツにハマるのがいいんだなぁと今更ながらに思います。人生に意味なんかないんだから。

あと、友人が亡くなったことを自分の中でちゃんと昇華したくて、曲を作りました。

自分の中で区切りをつけたつもりでも、たまに夢に出てきたりして、下手したら道端でばったり出会ったりしないかななんて今でも思っています。

亡くなって6年も経つのにね。不思議。

おわりに

これを見て、一年後の自分が笑い飛ばせるような状態になっていればいいなと思います。

僕みたいなメンタルクソ雑魚人間にも生きる場所があって欲しい。