仕事中に居眠り…それ、病気かも? 過眠症“ナルコレプシー”の女性、YouTubeで発信 「やばい完全に私」共感の声『every.特集』
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■授業中になぜか寝てしまう日々
夜更かししていないのに、授業中になぜか寝てしまう。そんな日々が続き、先生から仮病を疑われたこともありました。 あこちさん 「言葉にできない苦しみだった。(同じ悩みを持つ人が)いないから、周りに。『眠すぎるんだけどどうしよう』と言っている人を知らないから。そういう体質だと思い込んでいた」
■友人は「ペンが立ったままだった」
専門学校の友人のあいさんは、当時のあこちさんの様子をこう振り返ります。 友人 あいさん 「ホントに寝てる。確実に何かを書いている最中に寝ちゃったんだろうな、みたいな。ペンが立ったままだった」 あこちさん 「(記憶は)ないです。いま聞いて、そうだったんだ、立てたまま寝るんだと(知った)」 あいさん 「起きようとはしていたんだなって。いま思えばね」
■美容師の仕事を辞めた後も居眠り
卒業後は、憧れの美容師として働きだしたあこちさん。しかし、立ったまま眠ってしまったこともあり、3か月で退職。その後はデスクワークの職に就くも、仕事中の居眠りが繰り返されました。 あこちさん 「何かは効くはずと思って毎日いろんなものを試したけど、効かない。(居眠りが)治らないので、(会社の人たちの)当たりが強くなっていく。会社にいることが苦しくなっていくんですよね」 職場を転々としては、勤務態度を注意されていました。
■先輩の後押し「病院に行ったほうが」
そんな中、29歳の時に勤めていた会社の先輩が、ある言葉をかけてくれました。 あこちさん 「(ウトウトする)“舟をこぐ”がないみたいで。(先輩が)『急に寝ているし、たまに白目をむいているし、普通の居眠りじゃないと感じたから、病院に行ったほうがいいと思う』と後押ししてくれて」 こうして29歳の時に初めて睡眠の検査を受け、ナルコレプシー2型と診断されました。「今まで言われてきた、怠けてる、サボってる、甘えてる、根性がない、気合が足りない…。全部違ったんだ。自分のことこんなに責めなくてよかったんだ」
■服薬で…日中の睡眠発作は軽減
ナルコレプシーの治療として、あこちさんは覚醒を促す薬を飲み始めました。さらに薬の量や飲んだ時間、夜の就寝時間などをノートに記入し、睡眠発作との関係性を自分なりに分析。症状の把握に努めています。 「副作用、頭痛があるとか、口が渇くとか、しんどいこともあるけど、やりたいことができる時間は増える。私は薬に出会えてよかったと思っています」 日中の睡眠発作は軽減し、眠気にも気付けるようになったと話すあこちさん。
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