特別支援学校生を18歳人口から除外 文科省、大学進学率が不正確に
毎日新聞
2025/12/1 05:00(最終更新 12/1 05:00)
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文部科学省の学校基本調査で、大学進学率などに使用される18歳人口の集計から、障害のある児童・生徒が通う特別支援学校(特支)の卒業者が除外されていることが、毎日新聞の調査で判明した。18歳人口は中央教育審議会(文科相の諮問機関)でも参照される教育政策の重要指標で、大学進学率も不正確になる。有識者は「正確さを欠いた統計である上、文科省側に差別意識があると感じられる」と指摘する。
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学校基本調査は国が重要と認める「基幹統計」の一つで、学校数や児童・生徒数、入学者・卒業者数などを幼稚園や小中学校、高校、大学、特別支援学校などから毎年聞き取って集計している。
毎日新聞が学校基本調査報告書をさかのぼって調べたところ、大学進学率(学部のみ、短大など除く)は1999年度の報告書に初めて登場。「大学入学者」を「3年前の中学校卒業者」で割って算出されており、54年度以降の進学率が掲載された。中卒時点の数字を利用したのは、義務教育段階で網羅的に集計できるためだ。
この初出の時点で「中学卒業者」に特支中学部の卒業者は含まれておらず、義務教育学校(小中一貫校…
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