転生した兄弟姉妹、透き通る世界に転移する   作:五式荒鷲 

1 / 7
四作目です。

………完結するかな?

2025/11/13
・登場人物の学年が会わない部分があったため、一部修正。


原作開始前
荒野の運び屋(長男)1


 ビックマウンテンでマッドサイエンティスト達が試作したテレポーターに乗って転移したら、モハビ砂漠を凌駕するほどの砂漠に転移した運び屋。

 

「どこだここ?サハラ砂漠にでも飛ばされたか?」

 

 運び屋が周囲を見渡すと、砂漠に埋もれたビル群や住宅街が目に入り、ここがサハラ砂漠ではないことが判明する。

 

「また、別世界に来たんだろうな。今度は転移で」

 

 そう言いながら運び屋は、Pip-Boyを操作してワークショップを転移した場所の近くに設置すると、砂の撤去を繰り返して大穴を掘るなどしてヒドゥンバレーのBOSバンカーに準じたバンカーを建設する。

 

 丸一日かけて作ったバンカーの各部屋に機材や設備を設置して、通電させ各機材・設備が正常に稼働するのを確認する。二日間徹夜してようやく完成すると、運び屋はベッドルームで半日ほど寝て周囲の探索に向かった。

 

~約一時間後~

 

 砂漠を東に進んでいると、少し先に誰か倒れているのを見つける。小走りで近付くと、薄緑色の髪をした何処かで見たことのある少女が倒れていた。触診してみると、脱水症状と熱中症の疑いがあり危険な状態であることが分かる。

 

 しかし、触診を終えた直後に東から砂嵐が迫ってきており、応急処置を施すとT-60パワーアーマー“アトムキャッツ”を装備して少女を抱えると大急ぎでバンカーへ向かう。

 

 二、三十分程でバンカーに戻ると隔壁を閉鎖して砂がバンカー内に入らないようにする。そして、少女を医務室に運び込むとオートドクターに入れて精密検査と各種処置を行う。それが終わるまで作業室に行ってパワーアーマーの整備を行う。

 

 十数分後に医務室に配置したMr.ハンディーが報告に来ると、共に医務室に向かう。医務室に着くと、オートドクターに入っていた少女が医療用ベッドに寝かされていた。

 

 Mr.ハンディーに結果を聞くと、危機は回避されたが重度の熱中症により回復には数ヵ月が掛かることが告げられる。それを聞いた運び屋は、貴重な情報源であることから目を覚ますまでの間、バンカーで少女を看病をすることにした。

 

 しかし、半年近く経過しても少女は目を覚まさなかった。理由は不明だが、様々な刺激を与えても呻くことはあるが目を覚まさない。また、点滴での栄養補給にも限界があり、運び屋は仕方なく少女を冷凍保存することに決めた。

 

 かつて使われた場所(Vault111)で起こった悲惨な事故を繰り返さないよう、安全管理や不測の事態への対策を万全にする。また、今後の管理をMr.ハンディー達に任せると運び屋は再び砂漠の探索に向かった。

 

 再び東に向かい、線路を見つけて線路沿いを歩いていると車両基地らしき場所に着くが建物は無人で誰もいなかったが、建物の中を探索している際に花火大会のポスターが張ってあり、この場所がアビドス自治区と分かって運び屋は頭を抱える。

 

「ブルアカじゃんここ。え?てことはあの少女が梔子ユメだった、てこと!やベーよやベーよ、ガッツリ胸とか触っちまったよ!」

 

 運び屋は梔子ユメの体中を触ったことに頭を抱えるが、救助するために必要な行為だったと無理矢理納得させる。そして、いつものように使えそうな物を確保(窃盗)してまた線路沿いを歩き始めた。

 

 夕方から翌日の朝まで歩き続けてようやく砂漠地帯を抜けて、別の地区にやってくるが、

 

「オラオラぁ!金だせぇ!」

 

「ひぇぇ!」

 

 ヘルメットを被った少女達が店を襲っていた。彼女達がヘルメット団だと分かり、制服に付けられた校章からここがゲヘナ自治区であることも分かった。運び屋はステルスボーイで隠れながらゲヘナ自治区を進んでいく。

 

 半日ほど歩き続けると、ゲヘナ自治区を出てブラックマーケットのスラム街にたどり着く。そこには柄の悪い少女達が徒党を組んで、銃声をけたたましく鳴らして縄張り争いをした結果、マーケットガードから攻撃を受けていた。運び屋は、元の世界のようで懐かしく思いながら気付かれると面倒なので路地に入る。

 

 そこには、負傷した少女達がおり、既に息絶えている少女もいた。運び屋はすぐにステルスボーイを解除して少女達に歩み寄る。

 

「大丈夫か?」

 

「!!……へ、ヘイローが、ない」

 

「ああ、俺はキヴォトスの“外”から来た人間だ」

 

 運び屋が答えると、最初に答えた少女がよろよろと立ち上がって歩くも転びそうになり、運び屋が受け止める。

 

「助けて下さい、何でもしますから、皆を、仲間を!」

 

「分かった、手を尽くそう」

 

 泣きながら助けを乞う少女の言葉に運び屋は頷いて答える。運び屋はドクターバッグを取り出してトリアージ識別タグを一人一人診断して付けていき、重傷者(レッド)から順に治療していく。

 

「待って!先にこっちの子を……」

 

「その子は死亡及び治療困難者(ブラック)だ。残念だが、俺の手じゃ救えない……すまない」

 

 一筋の光が舞い降りたとしても全てを救えるわけではない、それを理解して死に往く仲間を見送ることしかできない少女は静かに啜り泣く。そんな中でも運び屋は治療を続け、救える命を救い、救えない命を看取った。

 

 三十二人中治療前に四人は既に死亡、治療困難者が二人、治療中に三人が息を引き取り、計九人が亡くなった。亡くなった九人は路地の隅に安置され、運び屋は遺体一人一人に白い布で身体全体を覆った。

 

「ありがとう、ございました」

 

「いや、俺は五人を救えなかった。でもその言葉はありがたく受け取ろう。それで報酬の件だが、君らが傷付き、仲間が死ぬ事になった原因を知りたい」

 

「え、わ、分かりました」

 

 予想とは違う報酬に少女は驚くも、運び屋の言葉通り原因を話し始めた。

 

「私達は、アリウス分校に所属していた生徒で“マダム”から逃れるために脱走を試みました。最初は四十人でバラバラに逃げましたがマダムに脱走を察知され、“アリウススクワッド”、アリウス分校最強の分隊とマダムに従うアリウス分校生の攻撃を受けました。その攻撃で八人が脱落、残った私達も執拗に攻撃を受けて、ヒックッ、そして、そしでぇ……」

 

「分かった、もういい」

 

 そう言って運び屋は話してくれた目から涙を流す少女を抱き締める。

 

「辛かったな。もう、大丈夫だ」

 

 その一言で少女は大声で泣き出した。他の少女達もつられて泣き始める。しばらくして落ち着くと、後ろから足音が聞こえてくる。顔だけ振り返ると、そこには四人の少女がおり、校章からアリウス分校だと分かった。

 

「ア、アリウススクワッド……」

 

「やっと見つけた。マダムの命令でお前達を」

 

 目の前の少女が言い切る前に運び屋はGRXを作動させて高速移動で近付き、レンジャーテイクダウンで地面に倒す。他三人も行動に移される前に同じように倒す。“運がいい”事に四人とも体の痺れ(パラライズ・パーム)で動けなくなっていた。

 

 パパッと装備を剥いでPip-Boyからロープを取り出してさっさと四人とも上半身と下半身をグルグル巻きにして壁に背を付けて座らせる。ガスマスクと仮面を取り外し、武器と一緒に回収して助けた元アリウス分校生徒に投げ渡す。

 

「何なんだ貴様は!何故我々の邪魔をする!」

 

「お前ら後ろの子達を殺す気だったんだろ?何とか手を尽くして助けたところなのに目の前で殺されちゃ、胸糞悪いから止めたまでだ」

 

「クソ、こんな縄!……無い!」

 

「隠しナイフはこっちだ」

 

 運び屋は手にしてる小型ナイフをその場に落とす。

 

「ヘイローが……貴様もマダムと同じ“外”から来た人間か」

 

「なぁ、そのマダムってベアトリーチェって名前か?」

 

「………そうだと言ったら?」

 

「ソイツを殺す」

 

 なんてことないよう言う運び屋に、アリウススクワッドのリーダーらしい少女は驚愕する。

 

「お前は分かってない!それに私達の学校は地下墓地(カタコンベ)の大迷宮を攻略しなければ入れない!入れたとしても、二百人のアリウス分校生に貴様らが勝てるはずがない!」

 

「誰が足手まとい連れてくつった」

 

「……何だと」

 

「俺一人で行くに決まってんだろ」

 

 それを聞いたリーダーが笑いだし、他のアリウススクワッドメンバーも釣られて笑う。

 

「フフフハッハッハ、馬鹿か貴様!それとも死にたがりの阿呆か?どっちにしろお前は生きては帰れない!」

 

「何度も聞いたよ、そのセリフ。そんで戻ってきた時に『そんな……馬鹿な……』って言うところまでがセットな」

 

「ハッ!減らず口を、生きて帰れないのは確定事項だ!せいぜい足掻く事だな!」

 

「減らず口はどっちだか。……行く前にお前らが減らず口を叩けないようにするか。君らの精神衛生上よくなさそうだし」

 

 そう言って運び屋はリーダーに近付くと、体を倒して仰向けにする。

 

「なっなにを」

 

「弱点はどこかなぁーっと」

 

 運び屋はアリウススクワッドのリーダーの体をまさぐり始める。

 

「ちょ、やめ、ヒャンッ♥️」

 

「お?」

 

 膝裏をまさぐった時、アリウススクワッドのリーダーが喘ぐ。運び屋は喘いだ理由を察して、靴と靴下を脱がせると足裏をまさぐる。

 

「ンヒッ、やめ、アヒャヒャヒャヒャッ!」

 

「ここがエエんか?ここがエエんか?」

 

「クヒッ、しょれだへぇ~、アヒャ~~ッ!」

 

 運び屋の擽りにリーダーは脇目も振らず、女の子がしちゃいけない顔で笑って体をビクンッビクンッと震わせている。

 

「よ~し、そこの三人。二人は体を押さえて、一人は足裏擽れ。擽るときは片足ずつ交互にな」

 

「「「は、はい!」」」

 

「い、やら~~、やめ、やめ!」

 

「やめてって言っても撃つのを止めなかったんだろ?なら、こっちもそうするよ」

 

「や~や~、アヒャァァァァ♥️」

 

 子供のように駄々をこねるリーダー。それを無視して元アリウス分校生は運び屋の言う通りにリーダーの体を押さえて足裏を擽る。喘ぎ声に艶が出てきたリーダーを尻目に他メンバーの靴と靴下を脱がしていく。

 

「まっまって!」

 

「お願い!それだけは!」

 

「ダメだ」

 

 そう言って二人の片足の足裏を擽る。左は必死に耐えるが、右はすぐに耐えきれずリーダーと同じような顔で笑い出す。二人とも高校生に見えない程の巨乳で、巻いたロープの隙間から溢れた胸が笑う度にバルンッバルンッと激しく揺れる。

 

「アハハハッ、ングフッ!アハハハハアハハハハハハッ!」

 

「ミ、ミk、ンハッ!ングゥゥゥゥゥ!!イィィィィィッ!」

 

「こっちも三人ずつだ。集まれー」

 

「「「「「「は~い!」」」」」」

 

 仲間達を傷付けた精鋭メンバーがされるがままになってる様を見て気をよくした元アリウス分校生徒達は、楽しそうに体を押さえつけて足裏を擽り始める。

 

 そして、最後の一人の足裏を擽るが反応がない。他をまさぐってもくすぐったそうな仕草すらしない。

 

「ふん!」

 

 勝ち誇ったような笑みを浮かべて耳をピコピコと動かす。よく見ると、他の三人と違ってこのメンバーだけ横長の耳をしている。運び屋は耳を触ってみる。

 

「ンッ♥️」

 

 僅かな喘ぎ声を発し、耳長のメンバーは顔を青ざめ、運び屋は弱点を把握する。運び屋は両手で両耳をグニグニと揉み始める。

 

「クックソッ!ヤメ、ロォ~!」

 

 頭を振ってのがれようとするが、片手で頭を押さえつけられ片耳を執拗に揉まれる。すると、運び屋の後ろから肩を叩かれる。触れ帰ると、背の低い同じ顔の少女(双子?)がいた。

 

「やる?」

 

「「うん」」

 

 運び屋が離れると、双子はメンバーの両サイドに立ってお互いに頭を両手で付かんで押さえる。そして、顔を近付けると双子は耳に息を吹き掛ける。

 

「クッ!その程度、なんt」

 

ニュルンッ

 

「ウヒンッ♥️」

 

 双子はメンバーの耳に息を吹き掛けた直後、耳の穴に舌を捩じ込んだ。双子はメンバーの戸惑いを気にすることなく耳の穴を舌で舐め回す。

 

「やえへぇぇぇぇぇ♥️あはまおはひくはりゅぅぅぅ♥️アァァァァッ♥️」

 

「何か……違うなぁ」

 

 擽り拷問じゃなくて快楽拷問に変わったことに運び屋は想定と違うことに一言呟く。

 

「こいつ、ウチらを気晴らしの道具にした(ニュルンッ)」

 

「だから、今度はウチらが気晴らしの道具にする(ニュルンッ)」

 

 責めを終わらせないよう器用に交互に耳穴から舌を抜いて喋る双子。どうやらこの双子は耳長の生徒と因縁があるようだ。しかし、予定通り無駄口をたたけなくしたので運び屋はよしとする。

 

「んじゃ、俺はマダムを殺しに行く」

 

「は、はい!…………あの!」

 

「ん?」

 

「あなたの名前は?」

 

 運び屋が歩き出すと、元アリウス分校生徒の一人が呼び止め名前を聞いてくる。

 

「クーリエだ。知り合いからは“運び屋”って呼ばれてる」

 

 そう言って手を振ると運び屋はアリウス分校に向かおうとして、

 

「ところで………地下墓地ってどこだ?」

 

 それを聞いて、元アリウス分校生徒数人が肩を落とした。




もう一話続きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。