仄かな焔は璃月を舞う   作:サツキタロオ

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久しぶり


第4幕:日常はいつまでも

〜玄鳥視点.

 

俺は日向ぼっこしながら神の目を見つめていた。

「何してるの?」

ボーッとしてると後ろから胡桃が抱きついてきた。

「胡桃…ビックリしたじゃん」

「えへへ♪驚かせたくて♪」

可愛い、とても可愛い。

思わず笑顔が溢れ出てくる。

「何見てたの?」

「神の目だよ」

「…そっかぁ…」

すると、胡桃は隣に座ってきた。

「どした?」

「うぅん……神の目見てると昔を思い出すなって…」

「………」

確かに思い出す。子供の頃、同じ時期に神の目を授かった時。そして……

「ねぇ、玄鳥……」

「ん?」

「私ね、ずっと前から玄鳥の事好きだったんだ」

「……うん」

それは知ってる。だって俺も胡桃の事が好きだから。

「でも、大好きで大嫌いでもあるの」

「……え?」

大好きで大嫌い?どう言う事? そう聞こうとしたが胡桃は叫んでこう言った。

「私に何も言わず勝手に居なくなった事!」

「うっ」

図星過ぎて俺は思わず血反吐を吐いた。

「何年も帰って来ないで、ずっとずっと私寂しかったんだからね!」

「ごめん……」

「でも…こうして帰ってきてくれたから…許すよ…」

「ありがと」

「だから、ね?」

胡桃が俺に抱きついてくる。

「ん?どした?」

「えへへ♪大好き!」

「俺も大好きだよ」

2人で抱き合う。そして、俺は胡桃の唇と俺の唇を……

 

「おやおや、お熱い二人みたいだなぁ!」

「フィストォー!」

「玄鳥ェェェ!?」

 

雰囲気をぶち壊しにした角の生えた仙人らしき青年に昇龍拳をかましてやった。

「イッテェ…最近の…人間は…気が…荒いなぁ…」

「なんだお前!いきなり現れて雰囲気壊して!」

「玄鳥、とりあえず落ち着いて。ね?」

「うん。」

「うわぁ!いきなり落ち着くな!」

なんだこの仙人。

 

すると、遠くから水色の髪をした角が生えた仙人らしき少女も走ってきた。おそらくコイツの連れだろう。

「伏龍さん…はあ…ようやく追いつきましたよ…はあ…」

「おいおい甘雨ちゃん。一旦落ち着けよ。息を切らしてるぜ。」

「誰のせいだと思ってるんですか!」

「まあまあ落ち着いて。私は胡桃。往生堂の堂主を務めてます。」

「私は甘雨。璃月七星の秘書を務めております。どうぞよろしくお願いします。」

「よろしく甘雨さん!」

「よろしくお願いします。」

甘雨と胡桃が握手を交わした。なんかいい雰囲気だ。

「俺は玄鳥。あんたは?」

「俺か?俺は!このテイワットの全国の女の子を虜にする最イケメン!伏龍様だ!」

「ふーん。ナルシストも追加していいんじゃない?」

「なんだと!?」「伏龍さん落ち着いて。」

「…分かった。」

伏龍は甘雨さんに宥められて落ち着いた。

「その……伏龍さんがすみませんでした。」

「いえ、別に大丈夫ですよ」

「それじゃ伏龍さん。仕事に戻りますよ。」

「え」

甘雨さんはそう言って伏龍を氷漬けにした。その氷像に紐を引っ掛けてる甘雨さん。

「こうでもしないとどっかに行ってしまうんですよ。」

「そ、そうですか…」

「よいしょっと…それでは失礼します。」

そう言って甘雨さんは伏龍を引っ張っていった。

「…なんか凄い人達だったね。」

「仙人ってあんななんだ。」

その後、俺と胡桃は歩いて璃月に帰った。

…璃月に帰る途中、道端で商売をしている人を見つけた。

気になって俺はその商売者の元に向かう。

「何売ってるの?」

すると音は無言で後ろを指差した。

そこには凄くかっこいい乗り物みたいな物があった。

「何これ!?」「これはバイクと言ってな。ナタの炎神様も乗っていた物だ。」

「かっこいい!」「お、坊主もわかるか?」

「うん!でも……これ高そうだね……」

「ああ、だが今なら安くしとくぞ。」「本当に!?」

俺はそのバイクとやらがとても欲しくなった。しかし、値段はまけて1万モラと俺のお小遣いが消えてしまうことになる…うーん…

「よし…買う!」「毎度ありー。」

俺は店主に1万モラを手渡すと、バイクを持ってきてくれた。

「ありがとう!また来るね!」

俺はバイクに跨がる。店主から貰ったマニュアルを開く。

「なるほど…元素を燃料にするのか…ヘルメットを被らないと違反するのか…ん?…免許…?」

俺は免許が無いのにバイクを持ってしまった。

「まあ……いっか!」

そう自分に言い聞かせた。俺なんか悪い事した?うん、してないと思うしいいか!それに俺のお父さんも言ってたもんな!「欲しい物が有ればとにかく行動しろ」って。

「胡桃!後ろに乗れ!飛ばすから捕まってろよ!」「うん!」

そうして、俺は胡桃を後ろに乗せて璃月に戻った。

 

……免許って何処で取れるんだろ…

思い立ったが吉日。バイクがあったナタと言う国に向かう事にした。

「…別に胡桃ついて来なくても良かったのに。」

「別にいいじゃん。ついでに私も免許取っちゃおうかなぁ♪」

「…まあいいけど。じゃあ…どうやって行く?」

「んー……どうしよう……」

胡桃が悩んでいると、俺は少し無茶な方法を思いついた。

「胡桃。ちょっと着いてきてくれ!」

「え?う、うん。」

俺らはとある遺跡の上にやってきた。

下にはヒルチャールが呑気にボケーっとしていた。

「何するのさ。」

「こうするのさ。」

俺は胡桃を腰から掴んで、ヒルチャールに向かって剣でサーフィンしながら踏みつけた。

 

その瞬間、謎の原理でそのまま空高くまで吹っ飛んだ。

「すげー!まじで飛べるじゃん!」

「ひぃぃぃぃ!どう言う原理!?」

「知らん。」

そのまま凄まじい速さでナタに到着した。

「着いた。」

「早いね。」

僅か13秒の出来事だ。俺は直ぐに免許を取れるようにキャンプのような受付に向かう。

「すみません、バイクの免許を取りたいんですが……」

「はい。ご希望はありますか?」

「二輪でお願いします」

「分かりました。ではこちらの書類に記入してください」

俺はその紙に名前や住所などを書き込むと、それを受付に渡した。すると、受付の人が少し驚いたような顔をしていた。

「璃月からですか。珍しいですね。」「バイクの免許を取る為に来ました。」

「……そうですか。それでは頑張ってください」

それからしばらく待っていると、受付から名前を呼ばれたのでその案内に従う。胡桃も俺の後ろに着いて来ている。少しドキドキするな……

 

そこからは色々だ。

座学だったり、実技試験だったり、炎神サマからの直々のアドバイスだったり…そして…

……それから1時間後……俺は無事に免許を取れた。やったぜ!これで俺もバイク乗りだ!

「玄鳥ー!」

「ん?どした?」

すると、胡桃が俺に抱きついてきたそして免許を見せてきた。

どうやら胡桃も取れたそうだ。

「やったね!」「おう、これで逮捕されなくて済むな。」

 

しかし…どうやって帰ろう…

 

 




マーヴィカさんがバイク乗ってたので。

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