元テレビ朝日社員の玉川徹氏は1日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁後、中国が日本に圧力を強めていることに関連し、日中関係の「現実」についてコメントした。

番組では日本のアーティストの中国での公演が、次々と中止に追い込まれている問題について詳報した。アニメ「ONE PIECE」の主題歌で知られる歌手の大槻マキが、先月28日に中国・上海で行われたイベントで歌唱中、パフォーマンスを突然強制的に中断され中国内でも波紋を広げたことや、歌手浜崎あゆみも上海での公演中止に追い込まれ、最終的に無観客でステージを行ったことを伝えた。こうした状況の背景に、失業率の高さやデフレの進行など国内事情の厳しさがあり、国外に強く出るという姿勢は今後も変わらないとする、東大大学院の阿古智子教授の分析も伝えた。

玉川氏は、阿古教授の「中国は表向きは強硬姿勢を続けるが、(日本と)経済的に相互依存しており、目立たないようにして日本への規制を緩める可能性もある」とのコメントを引き合いに「相互依存しているのは事実だが、度合いが違うんですよね」と述べ「貿易の総額では、日本から中国は20%。でも中国は、中国全体の中で、日本は5%を切っている。どっちの方が関係を切った時に影響が大きいかは、明らかに日本なんです」と主張した。

「(中国にとって日本を)『切れない』という国にするには、本当は日本に対する依存度を上げるくらい貿易をした方がいいと、僕は思う。だって、あのトランプ大統領だって、(中国の)レアアースの問題で、結局関税(の圧力)をやめるじゃないですか。日本には続けているのに、事実として中国にはやめている。それくらい経済の結びつきが強いとそうなる」とした上で、「アメリカはアメリカの大豆を中国に買ってもらおうとして交渉している。アメリカは自国の大豆を中国に買ってもらわないとまずいわけですが、中国は代替を広げたから、別に(米国から)買わなくてもいいんだけど、アメリカは買ってほしい。そういう時、アメリカは関税をやめる方向にいく」と、米中関係の現状にも触れた。

その上で「(2国間関係で)どっちの方が有利な状態にあるかは、依存度ということで如実に表れる」とも指摘した。