香港火災、安価な基準未達ネット使用で延焼拡大-死者151人に
Felix Tam、Twinnie Siu-
政府の検査逃れるために作業員が安価で基準未達のネット使用-当局
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今回の火災に関連してこれまで14人を逮捕-保安局局長
香港当局は、新界・大埔区のマンション群「宏福苑」で発生した約80年で最悪の火災について、作業員が政府の検査を逃れるため、安価で基準を満たさないネットを使用したことが延焼を加速させたと判断した。警察によると、死者数は151人に増加した。
1日の記者会見で、低層階で採取したサンプルは法的基準を満たしていた一方、高層階から採取したサンプルは安全基準に不合格だったと説明した。

香港の独立捜査機関、廉政公署(ICAC)のトップ、胡英明(ウー・インミン)氏によると、現在捜査対象となっている関係者は、台風でオリジナルのネットが破損した後に1巻54香港ドル(約1080円)の基準を満たさないネットを、8棟全てを覆える量に当たる2300巻購入したという。さらに、火災基準を満たす115巻を1巻100香港ドルで購入し、検査を通過する目的で下層階の足場に設置していたという。
保安局の鄧炳強(クリス・タン)局長は同じ会見で、火勢が急速に広がったのは、基準を満たさないネットや発泡ボードが使われていたことと関連していると述べた。当局が採取したネット20サンプルのうち7サンプルが基準を満たさなかった。
鄧氏によると、警察とICACはこれまでに火災に関連して14人を逮捕した。
政府が1日遅くに発表した声明によると、警察は11月29日から12月1日にかけて、今回の火災に関連し、過失致死の疑いで男9人と女1人を逮捕した。容疑者にはコンサルタント、足場下請け業者、プロジェクト仲介業者が含まれているという。男女1人ずつは保釈され、12月初旬に出頭するよう求められているが、他の容疑者は拘留が続いている。
その後、香港の李家超行政長官は記者会見で、裁判官が率いる独立委員会を設置し、火災の原因を調査すると述べた。
原題:HK Fire Linked to Substandard Netting; Deaths Rise to 151 (1)、HK to Set Up Independent Committee Led by One Judge, Lee Says(抜粋)
— 取材協力 Filipe Pacheco and Shirley Zhao