『愛の、がっこう。』視聴終了。最後まで鮮やかだった。素晴らしい作品を見せていただいた。最終回、固唾を呑んでリアルタイムに緊張感をもって視聴したが名作が今この瞬間に生まれている、そこに立ち会っている、というライブ感覚を味わえた気がする。ラウールも堂々とした芝居でここまで来るとすっか
古崎康成
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古崎康成
@furusaki_y
テレビドラマ研究家。web「テレビドラマデータベース」を運営。芸術祭テレビドラマ部門審査委員、芸術選奨推薦委員を歴任。良いドラマ、心に残ったドラマ、記録・記憶にとどめたいドラマを中心につぶやきます。「リツイート」「いいね」には記録的見地から行っているものが含まれています。その内容すべてに賛同しているものではありません。
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『僕達はまだその星の校則を知らない』が終盤に来て、ネットで推す声が回を追うごとに高まっていて驚いている。確かに物語は加速度的に盛り上がっているのだが、最初から予感は十分あった。そこを忘れないでほしい。大森美香さんの脚本がいいのはもちろんだが、演出も健闘していて例えば文化祭とか夏休
あまりにもさりげなくて気づきにくいのだが、『僕達はまだその星の校則を知らない』最終回での大きな飛躍の鍵は稲垣吾郎だった。法廷で耳にした生徒から学校への感謝の言葉が、彼を変えた。あの瞬間に彼は何のために苦労し憎まれもしながら学校を運営してきたのか、その本来の意味を知り、ごく自然に覚
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『僕達はまだその星の校則を知らない』もそろそろ後半にさしかかるが、展開の鍵を握る存在が稲垣吾郎だと思っている。学校の理事長という役柄で超然とした存在ではあるが、決して絵空事にならず実在感を醸し出している。これがなかなか難しい。稲垣吾郎に関しては昨年の『燕は戻ってこない』での恐らく
Show more『愛の、がっこう。』を見ていると、つくづく作劇のうまさに感心する。教育者としてのやりがいを見失っていたヒロインが字を書けないホストに教えることで初めて「教えること」のやりがいを感じる。そのホストが客から無茶な要求をされて必死にそれに応えようとしている姿に過去に学校生活で周囲からい
次の大河ドラマも始まりますし、『光る君へ』の話題もひとまずこれぐらいにしておきますが、とにかく素晴らしい出来だった。私的には過去ナンバーワンだった『太平記』を超えた。これは大石靜さんにしかできなかった作品だと思うし、演出・制作統括もかつてこのチームが手がけた連続テレビ小説『スカー
『愛の、がっこう。』第4回も好展開。ホストクラブに来たヒロインに50万円ものボトルを敢えて入れさせたのは、愛をさしのべてきた相手に対し、大切に思うからこそ遠ざけようとする真意がそこにあったということなのだろう。先生といるのがしんどくなってきたのはそこに愛が芽生えたのだろうが彼にとっ
80年代「震える舌」という映画があり、破傷風にかかった若命真裕子という子役の芝居が卓越していたのだが、ネットを見ると今年3月、南相馬の病院ではたらく看護師長・若命真裕子さんという記事を発見。41歳とあるので計算があう。 minpo.jp/pub/topics/jis
『愛の、がっこう。』は最新の第8回まで視聴したが考えうる中で最上の展開を辿っていて、これは後に残る作品になることがほぼ確定に近い。あとは二人の愛の行方と、沢村一樹・ラウールの関係がどう描かれるかあたりが鍵か。あの婚約者が案外良い人物だったのは想定内かな。
すいません。7月期は引きつけられるものがないだとか、フジは無難なものばかりだとか、思わず書いてしまいましたが、『愛の、がっこう』(フジ)を見てその判断は早計だったかも、と反省してます。
まともな評論があってこそ芸術は育つといわれるが、今、テレビドラマが低調だとしたら、それはまさに映し鏡でドラマ評論の貧弱さにも一因があるのかも。視聴率だけで出来不出来を論じたり、人気がある役者のドラマを叩き話題をとろうとする。そんな風潮こそがテレビドラマを低迷させているのかも。
念のため、放送時も書きましたが『セクシー田中さん』の芦原妃名子さんが書いたラスト2回の脚本はそんなにひどくなかった、というよりむしろ良くできていたのです。恋愛に流れそうになったヒロインが最後で男に傾斜せずにダンスに向かうところに今の世の新鮮な空気を感じました。結果的に作品トータル
『愛の、がっこう。』は第9回まで進んだが相変わらず好展開が続いている。父親が失脚状態で意気消沈しているし、勤務先の学校からも疎外されてもはやそれほど長く居られる職場でなさそうになりつつある。婚約者とも離れることにもなったし、これでラウールのもとに向かっても誰からもほとんど邪魔され
『束の間の一花』が描こうとしたものは、死を近くに感じる「今」という時代だから一層、響くのかも知れない。あの京本大我の若き哲学者の凜とした生硬な震えのある声が良い。分かる人は少ないだろうけど『はるか、ノスタルジィ』の時の松田洋治のような声調。
『僕達はまだその星の校則を知らない』視聴終了。最終回の一歩手前までもかなり良くできた作品であるという印象を受けていたのだが、最終回でそこからさらに驚くほどの飛躍をみせてくれた。本来、このドラマは、とある学校を舞台にした、ごくささやかな小さな世界の物語のはずだったのだ。それが最終回
『和田家の男たち』では相葉雅紀も良かった。なよっとしていて見た目、線が細そうにみえて実はしっかりした芯を持つという複雑な役をさらっと自然に演じた。計算してやろうとしてもできない。芸達者の2人とがっぷり四つに組んだ好演だったのではないか。70年代の小倉一郎あたりが持っていた魅力。
坂元裕二さんが『カルテット』で芸術選奨受賞か。現在放送中の『anone』もそうだが、内容は良いが数字がついてこない作風だけに賞が贈られるのは今後の活動へ何よりの後押しになるのではないか。よろこばしい限り。
この記事によると「アニメ大全」は加盟社の意向で『エヴァンゲリオン』をデータベース収録から外したようです。当事者に近い団体がデータベースを運営する方が一見良く思えますが不都合な「歴史」は記録されなくなるので、公正な第三者が編む方が適切なのかもしれません。
『束の間の一花』視聴終了。深夜枠でスルーされそうだけどこれも記憶に残りそうなドラマ。余命わずかな若者二人のラブストーリー、といい切るにはちょっと違う。これは、束の間の人生を生きることの意味を自問自答する若い哲学者の物語でもあった。今井雅子・富安美尋脚本。
『愛の、がっこう。』第1回のクレジットによると、冒頭と途中に挿入される入水自殺未遂の場面は、わざわざ神戸市まで行って撮影したようだ。近場では許可が下りなかったのかも知れない。この場面が冒頭に出て、それだけで作り手の本気度が伝わってくる効果的な場面ということもあり、手間をかけている
何年か時間をおいても色褪せないドラマはついブルーレイで手元に置いておきたくなります。今回は大野智・波瑠主演、金子茂樹脚本『世界一難しい恋』ブルーレイ購入。思えば『きょうは会社休みます。』から本作を経て『ボク、運命の人です。』に至る日テレ金子茂樹作品は再見に耐える好編ぞろいですね。
『僕達はまだその星の校則を知らない』もそろそろ後半にさしかかるが、展開の鍵を握る存在が稲垣吾郎だと思っている。学校の理事長という役柄で超然とした存在ではあるが、決して絵空事にならず実在感を醸し出している。これがなかなか難しい。稲垣吾郎に関しては昨年の『燕は戻ってこない』での恐らく
残念ながら『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は放送前に懸念していたとおりに世の中の評判は放送前は高かったのに放送後は低下、もはや作品自体が顧みられなくなりつつあるんだけど、実際に見ていると第5回に至って回を追うごとに面白さに引き込まれてしまう状態。しかも、あの雑
『僕とシッポと神楽坂』第1回視聴。いつものこの枠とは打って変わって、ほのぼのとした情感あふれる作品。そこにいるだけでどこかほっとするような劇中の空気感が心地よい。一部、台詞がこなれていない役者も混じっているのが残念だが、主演の相葉雅紀がまさにこのキャラに見事にハマっている。
『愛の、がっこう。』第7回まで視聴。二人の恋のすれ違いが延々と描写されていくかと思いきや、意外にあっさりと二人のお互いの思いが伝わる展開になった。ありきたりなドラマでは、このあたりのすれ違いを延々と引っ張る展開が多いが、なかなかこれは潔いし、病室と病院の前との間で携帯を通じ心を通
日テレで櫻井翔といえば『先に生まれただけの僕』をつい思い出してしまう。続きをまたやってほしい気がする。数字が芳しくなかったのかな。結構いいドラマだったと思うんだけど。
『セクシー田中さん』の件で日テレと小学館になによりも明らかにして欲しいのは原作者・芦原妃名子さんの脚本に対する不満が正しく脚本家の相沢友子さんに伝えられていたのか?というところ。脚本家の相沢友子さんのインスタをみる限りは原作者の不満が十分伝わっているようにはとても思えない。第9回
『セクシー田中さん』の件で脚本家・相沢友子さんが追悼コメント。「もし私が本当のことを知っていたら、という思いがずっと頭から離れません。あまりにも悲しいです」とある。日テレから原作者の不満が十分相沢さんに届いてなかったということ? mainichi.jp/articles/20240
芦原妃名子さんが自ら書いた『セクシー田中さん』のラスト2回では、ドラマ冒頭部からベリーダンスを始めてきた生見愛瑠が懸命に練習を重ねたのに最後までヘタなままで上手くならなかった。その成長しない人物のままであったところを脚本の不備のように指摘する声があったということを知り驚いてしまっ
『MIU404』第9回視聴。今回もすごい。このドラマを語るとき、感嘆する言葉しか出てこないのが我ながら情けない。画面に釘付けになって見終わっても感想がなかなか語れないということで、それほど高品質の回が続く。
今クールのドラマも折り返し段階。それなりに楽しめる作品が多いけど作り手が本当に作りたいと思って作っている感じが伝わってくる作品がどうも少ない。たとえ数字がついて来ずともこれだけは何としても見せたい、という思いが希薄かも。『リバーサルオーケストラ』や『罠の戦争』にはそれがあるな。
荒俣宏氏といえば1990年代に「テレパル」誌に「TV博物誌」という連載をされていて、その中で「昔のテレビ番組が保存されずあるときに大量廃棄されたのは、番組を保存しているとそれに資産価値があるとして課税される動きがある、との噂が広まったから」という説明が書かれていて、私はこれは知らない話
清水友佳子脚本は『夜行観覧車』から『最愛』までのTBSでの諸作で既に大きな成果を残されているが、今回の『リバーサルオーケストラ』では単独脚本だったということもあってか、作り手の描きたいものが明瞭に伝わってきて一歩突き抜けたような感があり、一層、目が離せない書き手になった。
『麒麟がくる』をようやく視聴し終えた。「気高い大河」だ。合戦シーンがあまり撮れないことを逆手にとった。登場人物の気持ちの動きに焦点をあわせた。それが良い方向に作用した。ここもあそこも普段の大河ならこうしたかったのだろうなぁと思いつつ、そこを描かないことで省略の美学を感じた。
『お母さん、娘をやめていいですか?』で過酷な状況に翻弄される波瑠を見ていると、ふと『世界一難しい恋』(2016)の生き生きとした役柄を見たくなる。あのドラマ、まだ先があるそうな終わり方だったのでぜひスペシャル版を作って欲しいものだが、大野智も忙しいのでなかなか難しいのだろう。
ようやく『燕は戻ってこない』(NHK)を視聴したが見応えあった。導入部からドラマは出来るだけ特定の登場人物だけに寄り添うことをせず、できるだけ代理母というテーマを淡々と客観的に描いていこうとするが、それがかえって見ているこちら側を深みにはめていく。そしてだからこそ、終盤に至り、登場人
中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。ドラマの中では彼らはずっとソロ活動だったわけで、ドラマを好きな私としては、これからも変わらず素敵なドラマを送り届けてほしい。そういう環境に彼らを置いて欲しいと願う。
『アンナチュラル』に植田Pの作風が感じられると語ると、おそらく植田P自身はプロデューサーにそんな作家性なんてありません、と言われるだろう。だがスタッフが「植田博樹的な世界」に自然と寄せてきているのではないか。それがTBSのドラマの系譜に大きな流れを生みだしている気がする。
『愛の、がっこう。』第10回まで視聴。ドラマは二人の愛の行く末(すえ)を描くだけでなく、それぞれの家族が再生に向かう姿まで描こうとしている。沢村一樹がラウールの実の父ではないか?と感じさせる雰囲気があったが、残すところあと1回、それはさすがにないか?「カヲル」の命名の由来がカギだろ
ギャラクシー賞の贈賞を報じる新聞などの「報道」を見ていると、自己の新聞社の系列の放送局が制作した作品の受賞事実だけを抜き出して報じ他局の番組の受賞は報じないケースが多い。こんなことをしているから放送文化が育たない気がする。他局の作品も報じたらどうなのか。「報道」なのだから。
今ごろ『罠の戦争』第1回視聴。明快でわかりやすく直線的な展開。主人公への感情移入を促す流れも巧み。現在の政治に似せた設定を持ち込むことで適度な批判精神も挿入して攻めている。韓流ドラマの翻案からはじまったこのシリーズだが、その良さを維持しつつオリジナリティを発揮して成功の予感。
U-NEXTの「映画チケット特典」が失効しそうなので「ゴジラ-1.0」鑑賞。ネットの評判では賛否両論という感じにとらえていたけど私にはずいぶん面白かったけどなぁ。パンフにはもう「アカデミー賞受賞」の記載が入っていて増刷したのか。記載が入ってないパンフのほうがプレミアついたりして。
大手芸能プロを離脱するタレントの排除が批判の対象になりつつあるが、かつて水野美紀さんが排除された記憶がまだ生々しい。復活され順調に活躍されているが、女優として大事な時期を映像に収める機会を失ってしまった。その時間は取り戻せないわけでドラマ界にとってもそれは大きな損失。
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それにしても本作での稲垣吾郎のまるで計算してなさそうな、代理母や妻に対しての、気にさわる無神経な言動がなかなか自然で見事だ。ラストまでこの人物はごく普通に話しているが、聴き手がなぜ怒るのかが手に取るように、わかってしまう。これだけとっても、見事な脚本だし、演出だ。
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日テレが相沢友子さんの執筆を得るのは私の記録では2003年のドラマスペシャル『天国のダイスケ』(福山雅治主演)以来で、連ドラの執筆は今回の『セクシー田中さん』が初めて。日テレとしては、これをきっかけに今後もヒットメーカーの脚本家との縁を大事にしていきたかったことは容易に想像できる話で
『ぼくたちん家』(日テレ)第1回視聴。地味なつくりながら割と攻めてる感じの意欲作。及川光博がゲイの孤独な男を演じるというのもこれまでどこかキラキラしたところのある役柄が多かっただけに新鮮に映る。ざっくりした印象は、西島秀俊と内野聖陽が演じた『きのう何食べた?』(テレ東)のテイスト
今回の『砂の器』は未見だけど、ハンセン氏病の設定が変更されているのは制作側の自主規制によるものでなく松本清張からの申し入れで1974年の映画版以降に作られたすべての映像化作品でハンセン氏病の設定は改変されている。松本清張側近だった林悦子氏の著書「松本清張映像の世界」に記載がある。
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確かに二度とこのようなことが起きないよう、脚本家の団体と原作者側の団体が連携しテレビ局(民放連?やNHK)・出版社側と映像化の取り決めを定める契約書の作成締結の義務化を交渉するべきかも知れません。できれば公正な仲介組織があってもいいぐらい。
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一話完結型の刑事ドラマだと複数脚本家体制のほうがいろんなアイディアが出て息切れせず良いものができる認識が生まれつつあったが、『MIU404』のように高水準の話を単独で生み出しているものに出くわすと、一人の脚本家がじっくり作り上げたものにはかなわない、という認識が再び生まれる。
放送文化基金賞の最優秀賞に『アンナチュラル』が選ばれたとのことだが、受賞作を対象に個人賞が選ばれていて脚本賞に野木亜紀子さんが受賞されたようだ。ドラマは総合芸術だけどあのドラマは土台の脚本がしっかりしていたのが成功の大きな要因だということなのだろう。同感。
『愛の、がっこう。』第6回視聴。あらかじめ「今回は異色の放送回となります」と告知されていたようだが、確かに異色だった。メインの登場人物はほぼ主役の2人だけ。二人が心を通わせていく過程が三浦海岸周辺を舞台にじっくり描かれた。論理的で計算された話運びに定評がある井上由美子脚本としては
『新☆暴れん坊将軍』視聴。長年培ってきた作品イメージを守りつつ、そこにしっかり新機軸を盛り込むことに成功している。またお正月ドラマとしてもなかなか楽しめる内容だった。殺陣もアップ多用の「寄り」の画面を抑制してテレビサイズとして許される限界の「引き」中心の映像で見せた。やや残念だっ
『VIVANT』の海外での評判が今ひとつ、という雑誌記事が出ているけど、残念ながらまぁそんなもんだろう。むしろTBS上層部が勘違いしてこの手の方向に舵をきらなくてほっとする。TBSならではの地に足が付いたドラマを丁寧につくっていけば国内も海外も関係なく視聴者が自然とついてくると思うんだけど。
『アンナチュラル』のようなワンクールの事件ものをすべて一人の書き手が担当するとどうしてもネタ切れの回が出るもので、それもまぁ仕方ないとこれまで思ってきたのですが、本作、ここまで1本も外れの回がない。これも驚異的。
三谷幸喜ドラマ、ネットの評判を眺めていると残念ながら危惧していた通り、立ち上がり芳しくない反応が多いみたい。だけど三谷作品はそんな短期的にみるのではなく少し長い目で見ないと見えてこないのは前に書いたとおり。分かってる人は何も言わずに黙ってみていると思う。それでもダメだったらまぁ仕
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三谷幸喜さん作の10月から始まる連ドラ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジ)には、ついつい過剰な期待を寄せてしまうけれど、こういうタイトルの付け方からすると、あまり万人受けを狙った内容ではないのではないかと感じられる。開始最初、大勢の人が見るけれど、ちょっとガ
Show more『世界一難しい恋』は、同じ金子茂樹作品『きょうは会社休みます。』のときも感じたのだけど、大きな事件や起伏もないけれど、じっくりと丁寧に登場人物の心の動きを追うだけでここまで観る側をひきつけてくれている。実に素晴らしい力だと思う。ドラマ好きはこういう作品に弱いのだ。