実際のところ、
なぜ記者たちが“ここまで距離感ゼロ”になったのかを考えると、
単なる「礼儀」や「慣習」では説明がつかない部分もある。
とくに最近は、
特定の政治勢力や宗教団体が
“メディア内部にまで影響力を及ぼしてきた構造”
そのものが、じわじわ可視化されている。
誰がどこに送り込まれたのかという個々の話ではなく、
「権力と報道の境界線を曖昧にする仕組み」が
長年かけて制度化されてしまった。
その結果、
本来は最も遠い距離にあるべき
“取材する側”と“監視される側”が
まるで同じコミュニティのように振る舞う。
この構図そのものが、
日本の民主主義にとって最大の危機なんだと思う。