「延期は1年、繰り返しはない…」富山地方鉄道本線 “廃止判断1年先送り” 具体的な行政支援は不透明 専門家からは「遅すぎる」の指摘も
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チューリップテレビ
経営悪化を理由に一部区間で廃線が検討されている富山地方鉄道について、富山地方鉄道の中田邦彦社長は、来年度の全線存続を明言しました。地鉄を巡っては、路線ごとの分科会で自治体と地鉄が議論を行っていますが、路線によっては先行きが見通せない状況です。 【写真を見る】「延期は1年、繰り返しはない…」富山地方鉄道本線 “廃止判断1年先送り” 具体的な行政支援は不透明 専門家からは「遅すぎる」の指摘も 地鉄の本線をめぐっては、地鉄側が滑川から宇奈月温泉間を自治体の支援がなければ来年11月末で廃止する方針を明らかにしていました。 29日開かれた「地鉄のあり方検討会」本線の分科会には、地鉄の中田邦彦社長のほか、新田知事や沿線自治体のトップが出席し、廃線が検討されている「滑川―宇奈月温泉」間について議論しました。 ■沿線自治体それぞれが財政的支援を表明 地鉄への支援のあり方について、自治体のトップはそれぞれ、次のように語ります。 富山県 新田知事 「公的負担を検討していくことは必要」 黒部市 武隈義一市長 「短期的には行政負担をする必要がある」 滑川市 水野達夫市長 「支援は当然だと思っていますし、それなりの応分の負担はするつもり」 上市町 中川行孝町長 「従前から上市町は地鉄をしっかりと支える。今後もその思いは変わりません」 魚津市 村椿晃市長 「3市1町、8年度について支援していこうという方向性は同じなのかなと」 沿線自治体それぞれ、来年度の地鉄に対する財政的な支援を表明しました。 一方、具体的な支援策は未定で12月下旬に開かれる全線の検討会でとりまとめる方針です。 ■『分かりました』と言っている、繰り返しはない… 会の終了後、取材に応じた地鉄の中田社長は、自治体の支援表明を受けて、焦点となっていた一部区間の廃線について考えを示しました。 富山地方鉄道 中田邦彦社長 「令和8年度の廃線はないと思います」 12月下旬の検討会で「最終的な判断を明らかにしたい」としたうえで、廃線判断の先送りを明言しました。 しかし、これで、完全な存続が決まったわけではありません。 Q.「先延ばしはいつまで?」
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