金塊密輸、過去最高値更新で活発化 税関スルーで納税免れ荒稼ぎ 中国人「指示役」関与も
■下着に砂状の金を隠して持ち込みも
金塊がこのように犯罪に利用される背景には、近年の金価格の高騰があるとみられる。地金大手の田中貴金属工業は先月、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万3254円に設定。国内の金小売価格の指標として初めて2万3000円を超えて過去最高値を更新した。
警視庁は、金価格上昇に連動するように起きる密輸事件を相次いで摘発。今月19日、韓国から金の延べ棒を密輸したなどとして、関税法違反(無許可輸入)などの疑いで千葉県の男2人を逮捕。2人は令和5年1月~6年8月、日韓を往復して日本で計約1トン(約108億円相当)を売却したとみている。10月にも、令和6年7月に香港から下着に隠して砂状の金約8キロを密輸したとして、同容疑などで男女4人を逮捕した。
警視庁幹部は「金価格は上昇が続き、現金と比べてかさばらず、口座を介さないなど金融機関のチェックにもかかりづらい。取り締まりを強めていく必要がある」としている。