Post

Conversation

11月28日の同性婚訴訟・東京高裁判決を受けて、同性婚反対派と賛成派との間のイデオロギー対立が先鋭化している。一方には、自然生殖による男女のカップルによる出産、育児ひいては国民の再生産に価値を置く反対派がおり、他方には、そうした国民の再生産過程の維持に「全体主義」「価値の押しつけ」として嫌悪感を示し、自然生殖から切り離された個人の自由としての同性婚を擁護する賛成派がいる。 この対立図式は大まかなものであり、実際には反対派も賛成派ももっとニュアンスに富むが、この対立図式が同性婚問題の重要なイデオロギー的な賭け金になっていることは間違いなさそうだ。同判決への諸反応を受けて、やはり、この問題は、個々人の幸福追求だけではなく、国民国家の未来をどう考えるかに密接に結びついているという印象をワレは持った。