香港警察が高層住宅火災の支援阻止、政府批判警戒か ボランティア「続ける選択肢ない」

地元警察の求めに応じ、被災者のために用意した衣類などの物資を移動するボランティア=29日、香港北部・新界地区大埔(共同)
地元警察の求めに応じ、被災者のために用意した衣類などの物資を移動するボランティア=29日、香港北部・新界地区大埔(共同)

香港の高層住宅群で起きた大規模火災の現場近くで物資を配布していたボランティアに29日、地元警察が物資の撤去を求め、配布活動は事実上阻止された。複数の支援者が証言した。香港メディアによると、当局は過去に反政府デモに参加した人が支援活動に関わることを警戒しているという。

火災後、避難所やショッピングモールで寝泊まりする避難住民らが増え、大勢の支援者が衣服や食品などを配布する活動に従事。被災者支援のグループの通信アプリには2万人以上が参加した。

地元警察の求めに応じ、被災者のために用意した衣類などの物資を移動するボランティア=29日、香港北部・新界地区大埔(共同)
地元警察の求めに応じ、被災者のために用意した衣類などの物資を移動するボランティア=29日、香港北部・新界地区大埔(共同)

ボランティアによると、29日朝に警察官が、活動場所の広場が公共スペースであることや避難者の減少を理由に物資の撤去を要求した。支援者は物資を倉庫へ搬送した。ボランティアの一人は「当局に求められたら活動を続ける選択肢はない」と悔しさをにじませた。(共同)

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