〔13〕“やりがい搾取”される人の共通点
「やりがいがあるから、頑張れる」
「誰かの役に立てるのが嬉しい」
「感謝されると、つい引き受けちゃう」
――そんなふうに思って、
気づけばいろんな仕事を抱えてる。
残業、休日対応、サービス残業。
ちゃんと断らずに頑張ってきた…
でも、
ある時、ふと気づいてしまう…
「これって、“感謝”されてるだけで、
“報われて”はないんじゃないか?」
褒められるけど、昇給はしない
頼られるけど、評価には反映されない…
「助かったよ」の一言だけで、
いつまでも同じことを繰り返してる
それでも自分は、
「まあ、誰かのためになってるし…」
と納得しようとしてしまう.
でも、
それって本当に“やりがい”なんだろうか?
もしかすると――
「やりがい」という言葉に、うまく搾取されてない?
今回は、
そんな「やりがい搾取」の構造と、
そこに巻き込まれやすい人たちの“共通点”について、
いま一度、ゆっくり見つめ直してみようと思います。
※20代前半の頃の自分に、
このnoteを読ませてあげたかったです…
セクション1:「やりがい搾取」とは何か?
まず前提として、
「やりがい」自体は、決して悪いものではありません。
人の役に立てること
誰かから感謝されること
意味のある仕事をしている実感――
そういう想いがあるからこそ、
人は仕事に向き合える。
責任も背負えるし、自分なりの誇りも持てる。
でも、その「やりがい」を、
“報酬の代わり”として使おうとする構造があります。
つまり――
「この仕事、
やりがいがあるでしょ?
だから、お金は少なくてもいいよね」
という、無言の条件付きの働かせ方です。
これが「やりがい搾取」です。
とくにブラック企業や、
若い人材を使い倒す現場では、
こうした“心理的な報酬”を武器にして、
人を動かそうとする傾向があります。
たとえば
こんな言葉を聞いたこと、ありませんか?
「夢を一緒に追いかけよう」
「君しかいない」「頼りにしてるよ」
「うちは“家族”だからさ」
一見すると温かくて、
希望に満ちているように聞こえる。
でもその裏で、
ちゃんと時間もお金も吸い取られているのだとしたら――
それはもう、“搾取”なんです。
しかも厄介なのは、
「ありがとう」があるせいで、断れなくなること。
「感謝されてるし、別にいいか」
「あの人が困ってるなら、手伝わないと」
「私がやった方が早いし…」
こんなふうに、自分を納得させてしまう。
その結果、
“限界を越えてまで”働き続けてしまう。
そして、もっと怖いのは、
それを「自分が選んだことだ」
と思ってしまう構造です!!
実際には、
選択肢なんてなかったかもしれない。
「NO」を言えない空気が支配していたかもしれない。
でも、
やらなかったら申し訳ない気がして、
「やりがい」を盾に無理をする。
気づいたときには、
「感謝はされてるけど、
何も手に入ってない自分」
だけが残ってる。
それが、「やりがい搾取」の怖さです。
セクション2:
「やりがい搾取される人」の共通点
「自分は搾取されてる…かもしれない」
と思っても、
なかなかその輪から抜け出せない人には、
ある“共通点”があります。
それは、
自分の感情や判断のハンドルを、
無意識に他人に預けてしまっているということ。
ここでは、
そうなりやすい5つの特徴を紹介します。
1. 断れない/頼まれるとNOと言えない
一番多いのがこれ。
「お願いされたら断れない」
「申し訳ないと思ってしまう」
そういう人は、
“都合のいい人”になりやすい。
最初は「助けてあげたい」
という善意だったとしても、
いつの間にか
「この人に頼めばやってくれる」と思われ、
利用される側になる。
断らない人に、断る自由はない。
そんな構図ができあがってしまいます。
2. 褒められることに依存している(承認欲求が強め)
「ありがとう」
「助かったよ」
「やっぱり君は違うね」
――そう言われると嬉しくて、つい頑張ってしまう。
でもその裏では
、“その一言”だけで働かされてることもある。
承認されたい気持ちが強いと、
褒めてくれる人にコントロールされやすくなる。
感謝や賞賛は、嬉しい。
でも、
それが報酬の“代わり”になっていないか?
一度立ち止まって考えてみてほしいです。
3. 責任感が強く、自分を後回しにしがち
「自分がやらなきゃ」
「みんなのために」
そうやって、
気づけば“誰よりも働いている”人。
でも本来、
責任感って「一人で抱えるもの」じゃない。
共有し合ったり、
交渉したりする中でバランスを取るものです。
なのに、
自分のキャパを越えてでも動いてしまうと、
「この人は頑張ってくれる人」
として搾取されやすくなります。
4. お金の話を“汚いもの”だと思っている
「お金のことを言うのはダサい」
「好きでやってるのに、
報酬なんて求めたらカッコ悪い」
そう思ってしまうと、
“善意”がタダで使われていきます。
でも実際には、
やりがいと報酬は、両立していい。
むしろ、
自分の価値に見合う対価を
もらっているからこそ、
長く続けられる。
お金を避けることで、
自分の価値も無意識に下げてしまっているケースは多いです。
5. 「いい人」でいようとしすぎている
“いい人”って、
どこまでが「自分」で、
どこからが「我慢」なんでしょうか。
人に嫌われないように
期待に応えられるように
怒られないように
がっかりされないように
――気づけば、自分がどこにもいなくなる。
いい人でいようとするあまり、
自分の本音にフタをして、
相手にばかり気をつかってしまう。
そして、
いつの間にか
「人に気をつかえないような無神経な奴」が、
搾取してくるようになります。
この5つ、
あなたはいくつ当てはまりましたか?
1つでも当てはまっていたら、
すでに「やりがい搾取」
の入り口に立っているかもしれません。
セクション3:
搾取されないために“変えるべき視点”
「やりがいがあるから、頑張れる」
――それは、間違っていません。
でももし、
“やりがいだけで頑張っている”としたら、
あなたの時間もエネルギーも、
安く使われてしまうリスクがあります。
ここからは、
そうならないために必要な視点の持ち方を紹介します。
◆ 「やりがい」と「見返り」はセットであるべき
そもそも、
“やりがい”と“見返り”って、
どちらかを我慢するものじゃないんです!
好きだからやるけど、
ちゃんと報酬ももらう貢献したいけど、
自分の生活も大事にする
こういうバランスが取れていないと、
長く続けることも、
結果を出すことも難しくなっていきます。
「やりがいさえあれば、お金はいらない」なんて言葉、
聞こえは良いけど、
それを他人が言ってきたら要注意です。
それはただの搾取の合図かもしれません。
◆ 自分の労働価値を“言語化する”習慣
「これって、
どれくらいの労力かかってる?」
「この作業、
もし他の人に頼んだら、
いくら払うと思う?」
――こういうことを、
ちゃんと数字や時間で把握する習慣を
持つことが大切です。
なんとなく引き受けた仕事が、
実は3時間かかってた!
「お願い」と言われたことが、
実質的には責任を伴う内容だった!
…こんなこと、よくあります。
自分のやっていることを“見える化”しない限り、
搾取されていることにも気づけなくなります。
◆ 「ありがとう」より「いくら払う?」
と聞ける自分になる
感謝の言葉は、
たしかに嬉しい。
でも、
「ありがとう」だけで済まされているなら、
それは片側だけが得している構造です。
本当に相手があなたの働きに価値を感じているなら、
「対価を払う」という行動で示されるはずです。
「ありがとう」の後に、
「じゃあ、○○でお願いできる?」
と堂々と聞ける自分でいたい。
やりがいと同時に、“見返り”にも遠慮しない。
これが、搾取されないための大前提です。
◆ 「断ること」が信用を失うわけではない
断ると嫌われる
迷惑がられる
信用を失う――
そう思って、
ずっと引き受け続けてきた人もいるかもしれません。
でも実際は、
自分のラインを守る人のほうが、
長期的には信用されます。
逆に「何でも引き受けてくれる人」は、
都合よく扱われがち。
周囲は「この人は断らない人」として、
ますます頼ってきます。
だからこそ、
自分の限界を見極めて、
ちゃんと線引きできる人になることが、
結果的に自分も相手も守ることにつながります。
◆ やりがいを“自分で選ぶ”ことで、主導権を取り戻す
そして最後に、大切なのは――
やりがいを他人に与えられるものじゃなく、
“自分で選ぶ”という意識。
「この仕事は、
自分にとって意味がある」
「この活動には、
自分が納得できる理由がある」
そう思えるものだけに、
力を注げるようになると、
誰かに振り回されたり、
搾取されたりすることは減っていきます。
やりがいは
“他人から与えられるもの”ではなく、
“選び取るもの”。
その感覚を取り戻したとき、
あなたの時間も感情も、
ちゃんと自分のものに戻ってきます。
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《現役COO:
森 良太の「これ余談なんですけど…」》
僕が20代前半の頃、
“やりがい搾取”って言葉を知らないまま、
めちゃくちゃ搾取されてた側の人間でした。
※ギリギリ昭和生まれだったんで、
まだ、パワハラとかいう言葉も
一般的じゃなかったですしね…
役職がついた途端に休みゼロ
深夜まで働いても残業代なし
でも「君にしかできない仕事だ」
って言われると、なぜか断れない
「ありがとう」と「期待してる」の言葉で
ずっと走らされてたんですよね。
でもあるとき、
ちょっと冷静になって計算してみたら、
時給換算したら、アルバイトよりも
遥かに安い時給だったんです。
役職手当なんかでは補い切れない
圧倒的な長時間労働
(もちろん、サービス残業です)
その瞬間、
なんか一気にスーッと冷めました。
「あ、これ、“やりがい”じゃなくて
都合よく使われてただけ”だったな」って。
もちろん、
その経験が無駄だったとは思いません。
今も「やっててよかったな」と思える部分はあるし、
そこで得たスキルや信頼が今につながってるのも事実です。
でも――
“自分で選べなかったやりがい”は、
結局あとで反動がくる。
これだけは、はっきり言えます。
今、
もし誰かに「やりがいあるよね?」
って言われてモヤッとしてる人がいたら、
それ、本当に“あなた自身のやりがい”かどうか?
一度、立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
=さいごに=
本編でも書きましたが、
「感謝はされてるけど、
何も手に入ってない自分」
これは私の実体験です。
あれだけ働いてたのに、
振り返ったら何も残ってなかったという
気持ちになります。
加えて、
いつの間にか
「人に気をつかえないような無神経な奴」が、
搾取してくるようになります。
というのも、
私が実際に経験したからこそ
心からお伝えしたいことです。
やりがいって、
感謝じゃなくて、
気持ちよさじゃなくて、
「自分で選んだ」と思えること。
それだけで、
けっこう世界は変わりますよ。
あなたには、
私のように貴重な人生の時間を
無駄にすることないように、
たのしく本当のやりがいで溢れる人生を
過ごしてほしいです。
特に20代、30代前半の
中間管理職の方には、
声を大にしてお伝えしたい!!
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