警察庁との件数食い違いは「今後精査」 佐賀県警DNA鑑定不正

警察庁による特別監察の中間報告を受け、佐賀県警本部長のコメントを代読する中嶋昌幸警務部長=佐賀市の県警本部で2025年11月27日午後2時半、成松秋穂撮影 拡大
警察庁による特別監察の中間報告を受け、佐賀県警本部長のコメントを代読する中嶋昌幸警務部長=佐賀市の県警本部で2025年11月27日午後2時半、成松秋穂撮影

 警察庁が、佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)のDNA型鑑定不正に関する特別監察の中間報告を公表したことを受け、県警の福田英之本部長は27日、「引き続き、特別監察に対して真摯(しんし)かつ適切に対応する」とのコメントを出した。中嶋昌幸警務部長は報道各社への説明で、不適切な鑑定のうち検察に送致した件数が県警の調査と中間報告で食い違っていることについて「どこが違うのかや食い違った理由は今後精査する」としながらも「我々としては(調査を)適切に行ったと考えている」と強調した。

佐賀県警のDNA型鑑定不正による捜査・公判への影響 拡大
佐賀県警のDNA型鑑定不正による捜査・公判への影響

 一方、今回の不正に関する県警の情報公開が不十分として第三者による検証を求めてきた県弁護士会の出口聡一郎会長は同日、佐賀市で開いた記者会見で「当初と全然違う事実が出てきた。隠蔽(いんぺい)していたか、あまりにずさんな調査だったと言わざるを得ない」と強い不信感を示した。

 県弁護士会は不正発覚以降、科捜研の態勢を問題視。公判に検察側が提出した鑑定結果の証拠を「不同意」とすることを検討するよう所属する弁護士に呼びかけている。実際に不同意とされた例も出ており、科捜研の鑑定者が証人として出廷を求められる可能性もある。出口氏は「特別監察は内部調査の延長に過ぎない。第三者の調査がなければ、県民は納得しない」と改めて指摘した。

佐賀県警=佐賀市松原1で 拡大
佐賀県警=佐賀市松原1で

 不正を巡っては、県議会も10月の本会議で、第三者による調査を求める決議を全会一致で可決している。【成松秋穂】

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