水俣病患者の訪問入浴介護 再検討の市長「年内に判断」

今村建二
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 胎児性水俣病患者の金子雄二さん(70)が申し込んだ訪問入浴介護の利用申請を却下した熊本県水俣市の決定を、手続きに不備があったとして市自らが取り消し、再検討している問題で、高岡利治市長は28日、「年内に判断する」と述べた。

 市が当初の決定を9月末に取り消した後、10月末に担当部長らが金子さんから改めて聴き取り、検討を続けている。

 市側は、障害者総合支援法では、障害福祉サービスより介護保険サービスが優先すると定めていると主張する。金子さん側は、自治体の判断で障害福祉サービスを認めるケースは多数あると主張。「自身の障害は加齢ではなく水俣病によるもの」との考えから介護保険の利用を拒んでいる金子さんの「個人の尊厳」の問題で捉えれば、障害福祉サービスの適用を認めるべきだと訴えている。

 定例会見で高岡市長は「法的根拠を慎重に検討している」と述べた。金子さん側は再度の意向聴き取りを求める要望書を提出している。

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この記事を書いた人
今村建二
水俣支局長|水俣病・環境担当
専門・関心分野
地方政治、環境