世間の人が考える「クラスで1番勉強が苦手な子ども」のイメージは、実際の公立学校で言えば上位20%くらいのラインの生徒たちです。
定期的に別の業界の人たちと話す機会があるのですが、教育業界で働いていますと自己紹介をすると、必ず言われることがあります。「最近は動画授業も充実しているし、勉強が苦手な子でも自分で克服できていいですね」「個別指導塾がこれだけあるから、その子に合わせて丁寧に説明をすればテストでも点数が取れますよね」
このようなことを言われたことが1回や2回ではないので、おそらく世間の人が持っている勉強が苦手な人のイメージはこんな感じなのでしょう。
丁寧に説明をすれば理解できてテストで点数が取れる、分からないことは自分で動画授業などを見て理解をする、これらが片方でもできる生徒は上位20%の人たちだけです。
実際に公立学校で一番勉強が苦手な中学生は、まず字の読み書きができず、普通の日本語の文章が理解できません。そのためテストの答案を見ても、一見すると問題と全く関係のないことを解答用紙に延々と書いてきます。また字があまり読めないため、学校の授業中に黒板に書かれた字をノートに写すことすらままなりません。
このような生徒はどこにでもいるのですが、教育業界以外の人がその存在を殆ど認識していないような気がします。国の定める教育目標や指導要領が的外れだなと感じる原因もそこにあるように思います。