多重下請け構造はなぜ悪なのか
「プログラミングは賤業」
(身分の低い職業)
という言葉が流れるくらい、
日本のIT産業は歪んでしまっています
その最大の原因は多重下請け構造です
私は数年間SIerで働いていたため
その構造が抱える闇を
肌で感じていた訳ですが、
SIerやSESといった
いわゆるシステム受託企業というのは、
端的に言うと "人売りビジネス" です
定例会議で話されるのは
「もっと人を採用して客先に送れ」
「単価を上げてもらえ」
「稼働率を100%にしろ」
そんな内容ばかりで、
技術的な工夫とか
プロダクトへの思想とか
ユーザーが抱える課題とか
SaaS企業では当たり前に議論される内容が
全く話題に上がりません
そこには、
"プロダクトへの愛" や
"技術的挑戦" は
存在していません
そもそも、下請け企業での
代表的な働き方とされる客先常駐では、
顧客の顔色を伺うのが最優先です
仕様に疑問があっても反論できない
改善提案をしても通らない
そこで求められるのは、技術力ではなく
サラリーマンの処世術です
また、相手にするのは大企業が多く、
そこでは大概 "独自フレームワーク" という
"よく分からない謎の技術の集合体"
が使われており、
全く汎用的でないスキルばかりが育ちます
それを不安に思い上司に
「こういうスキルが活かせる仕事をしたい」
と伝えても何も変わらないのが当たり前です
営業が取ってきた案件が
全てを決めるからです
その結果、
"モチベーションが湧かない"
"言われた通りに仕事をこなすだけ"
"ビジネス側の思考に触れない"
そんな、AIに簡単に代替される人材が
誕生してしまいます
では何故この構造が何十年も
変わらないのか、ですが
最大の原因は "終身雇用制度" です
北米などでは、
"景気が悪いから"
"プロダクトの方向性が変わったから"
といった理由で簡単にクビを切れます
それが日本では出来ない
法律で守られているから
だから自分の会社でエンジニアを抱えるのは
リスクとして見なされ、
外注するという判断になってしまう
この制度が変わらなければ
根本的な解決には繋がりませんが
いくらそれを嘆いても自分の状況は
変わらないので、
1エンジニアとして出来ることは
スキルを磨き
自ら環境を変えることだけです
未来を良くするために
自分のキャリアを真剣に考え
一歩踏み出してみましょう
Quote
サカモト@エンジニアキャリア論
@sakamoto_582
「プログラミングは下請けの非大卒がやる賤業」こういう考えの人が出てしまう事になった日本のITの異常性にもっと警鐘を鳴らした方がよい。多重下請け構造は本当に滅んだ方が良い。 x.com/eah8888/status…