最近追っている被写体は、E3系つばさ(銀つば)であるが、その合間にも忘れてはいけない存在がある。
山形線を走る普通列車、719系である。
撮り鉄的には、何といっても211系フェイスの正面がかっこいい。
山形線の撮影では、車での移動だけでなく、電車に乗って移動する機会も多い。
乗り鉄的にも、4人掛けと2人掛けの並んだ特徴的なセミクロスシートに座り、時速100キロ超で爆走する車内で撮影のあれこれを考えたり、うとうとしたりする時間が至福だ。
音鉄に関してはド素人ながら、コポポポポポポポポポポ…というコンプレッサー音や、フィィィィィィ…と響く甲高いブレーキ緩解音が独特で、これがまた味わい深い。
11月も後半に差し掛かった18日、山形の天気予報に雪マークがついた。
ライブカメラをのぞくと、福島~米沢の峠区間では昼頃から雪が降り始め、13時過ぎには木々にびっしりと着雪していた。
わくわくした気持ちを胸に、夕方仙台を出発。
国道13号の短いトンネルを一つ抜けると、雨はみぞれに変わり、それから1分も経たないうちに地面はうっすらと白く染まった。
慎重に運転しながら板谷駅へ向かうと、初雪とは思えないほどの本格的な降りに驚かされた。
もはやわずかとなってしまったE3系運用のつばさ154号・156号を撮りつつ、719系最終列車の撮影を終えて車に戻るころには、屋根には20センチほどの雪が積もっていた。
明日の朝も期待できそうだ。
12月1日から冬期期間中は、全列車が通過する板谷駅。
構内に入って雪景色を撮れるチャンスは、これが最初で最後だろう。
というわけで翌日もまた板谷駅へ向かった。
降り続いた雪は止み、あたり一面、純白の景色が広がっていた。
まずは7時台の719系を狙う。
米沢行の普通列車は7時38分、福島行の普通列車は7時39分発。
タイミングが良ければ、離合が見られる。
さらに、米沢行は落ち葉による空転防止のため4両編成に増結されている。
これも、11月ならではの貴重なワンシーンだ。
ホームに立って耳を澄ませる。
先に福島行が定時で到着。下りの米沢行はまだ現れない。
どこトレでは定刻表示なので、数分の遅れだろう。
「寒いでしょう。気を付けてね。」
車掌さんの言葉にほっとしながら列車を見送っていると、カーブの奥から米沢行が姿を現した。
そして先日、ついに719系の置き換えが発表された。
間近に迫ったE3系の置き換えとともに、山形線はいままさに過渡期を迎えている。
来年もまた山形へ?
2025年11月28日 公開