Ryo Hayashi(林 凌)

3,337 posts
Opens profile photo
Ryo Hayashi(林 凌)
@HR67579657
近年の社会学や思想史で「新自由主義」的と名指され、批判の対象となってきたものの歴史を、概念史・メディア史・行政史等の観点から研究しています。具体的な研究テーマは消費者主権思想の歴史、マーケティング・社会調査手法とコンピューティングの相関的発達、公共セクターによる余暇開発の歴史とその変容などです。

Ryo Hayashi(林 凌)’s posts

数年前から、ポピュラーカルチャーにおけるポリコレ汚染を問題にレポートを書こうとする学生が出てきて、そのたびに言うのが「作品が気に食わない理由を仮構したイデオロギーで説明するのではなく、その作品そのものから語ってみろ」というもの。そして実際そうすると「ポリコレが~」とかにはならない
東京のエリート階層って、本当凝集性が高くて外から見えないというのはすごく感じます。いわゆる私立御三家や大学付属中高からのパーソナルネットワークで、大企業も中央官庁も全て動いている。で、全員杉並区か世田谷区か港区に実家がある。
「最近の日本は社会として良いことがなさすぎて悪いのが普通だが、国立国会図書館デジタルコレクションのみ異常な良さで燦然と光り輝いているため逆に不安になってしまう」 本当、ここは「わかる~」となってしまいました。ここ数年のデジコレの変革は偉業。
しかし、なんか今の外国人排斥のムーブ、2010年頃の嫌韓とかとは性質が違う感じがしてるんですが、どうなんでしょうね。 昔はこうインディーズというか、自然発生的なところがありましたけど。今回のこの件とか、当事者(日本人院生)でこの施策求めている人ほぼいないでしょ。
Replying to
作品分析の視座がないから、よくわからんブラックボックスである、イデオロギー的言語にすべての説明をぶん投げようとするわけで、その意味でメディア・リテラシーには人文知が必要不可欠。最近、コンテンツ分析が授業で重要だな、と思っているのは、イデオロギーの時代になってきてるからなんですよね
この本、めちゃくちゃ面白いんですけど日本だとあんま有名じゃないですよね。新保守主義批判で1990年代に出されてるのになんでだろう?しかし、今読むべき本だと思うなあ、これ。ツイッタ上の屁理屈とか全部ここに書いてありますよ。 反動のレトリック: 逆転・無益・危険性
万博のパソナパビリオン見てきましたが、企業パビリオンとしては想像していたよりだいぶ「過激」な内容でした。おそらく、その過激さを責任者の人はあまり理解してないだろうなというのも含め。 批評文、どっかで書きたいですね〜。パソナというよりは、これが万博として成立する社会的意味について。
しかし私が修士で東大入った頃は、5月祭で『偏差値上げ(揚げ)アイス』とかいって学生がアイスの天ぷら売ってて、終わってんなこの大学と思っていたのですが、変われば変わるものですね。この10年でこんな学生運動盛り上がるとは思わなかった。安田講堂前がああなるとはなあ。
Replying to
たまたま東大に大学院から来て、東大生が全体の6割を占める企業に入ったのでこの辺の仕組みを知ることが出来ましたが、もし立命館から一般企業に就職したり、あるいは京大や阪大に進学したら、このからくりはわからなかったでしょうね。r>gは正しいです。
Replying to
ちなみに付言しておくと、こういうレポートテーマ選ぶ人ってむしろ優秀・意欲がある人のことが多いんですよね(点数取りたいだけなら無難なテーマ選べばいいだけだし)。自分も昔碌でもないテーマでレポートを書いて怒られたことを踏まえると、こういう人をいかに指導するかは永遠の課題です。
Replying to
他方で大学で教えている限りにおいては、水面下で色々蠢いてはいるし、ひどいエピソードも見聞きするが、まだ決定的な転回点は迎えていないようにも思い、こうした話ばっかしても空回りだな~というところもある。なので、実際には作品分析はメディア研究に必要だ、という立ち位置を示すにとどまる。
今年読んだ本ではトップです。私がコンサル見習い→歴史社会学・思想史研究者という経歴なので、著者に過度に感情移入しているせいもあるかも知れませんが、マジオススメ。「意識高い」学生の読書会にも良さそう。 マネジメント神話――現代ビジネス哲学の真実に迫る
自分、中学当時からどっちかというと文系科目が得意で、でもそれじゃあ「手に職がつかない」なあと思って高専入ったんですよね(インターネットの私文disなどに影響されて)。その結果、かなりの人生の迂回を経験したので、それはそれで貴重な経験でしたが、気軽に高専勧めないでほしいなと思う。
こういう商売をしていると「誰か/何かを推すことは経済を回すことに繋がるので良いことだ」みたいな記述をしょっちゅう読むことになるのですが、そういうのを見るたびに、社会学を教える際に何から話せば良いのか、というのを考えます。未だに答えは出ていない。
某大の授業で、消費社会に関する社会理論の話をしたのですが、そうなるとそうした理論の実証的根拠はあるのか、という意見が来ました。 で、社会学的な根拠の話はしたのですが、消費なら心理学の方も抑えないとなあと。それで手に取ったのですが、この本は良かったです。 amzn.asia/d/8ZY4yGN
東大の社会学系大学院に私文から進学して一番驚いたのは、D3を超えるのが当たり前。普通はD6-D8くらいまでかかるということでした。当時、ゼミ内の院生の平均年齢30超えてましたもんねえ。最近は大分変わってきましたけど、優秀な人ですらD3で修了は相当困難なはずです。
Replying to
すべてが「経済」のメタファーを通じて解釈されていること、「推すこと」以外に人間が社会に影響を与える選択肢が排除されていること、そして「売れているものは良いものだ/売れなければ持続可能ではない」という考えが前提されていること。そこに「社会」はなく、「市場」だけがある。
「面倒見のいい大学」という肩書に引かれる学生さんが行くべき大学は、実は「面倒見の悪い大学」なことが往々にあるのですが、これなかなか伝わらないんですよねえ。特に親御さんの意識の問題として、これギャップなんだよな。
起きたら燃えてるなと思ったら、dadaがつき、もへもへがこねし炎上餅。 何でも曲解して自分の都合の良いように解釈する振る舞いをやめましょうというのが趣旨なのだけど、どうにもならんですね。 なお、この手のテーマでちゃんと書いてきた学生には、結論がどうであろうと私は一貫して高評価です。
松井拓海さんのこの論文、凄いですね。現代社会の問題を人口問題に還元する見方自体が戦略的なものだということをテコに、この構図の起源の一つを1920年代の社会政策学に求める。そしてそれが、資本主義社会における構造的問題の責任転嫁につながっていたことが示されている。
今年の年末年始は『ソヴィエト文明の基礎』を読んでたのですが、最高でしたね。言葉を選ばずに言えば、文学社会学の最高傑作。今まで共産趣味的に拾い集めていたエピソードが一つにつながっていく気がしました。何より長いのにハチャメチャに面白い。高いけどオススメ。
最近「新自由主義批判」批判がTwitter上では盛り上がっていますが、そういった方に「〈消費者〉の誕生」は読んで頂きたいなと思っています。 あの本で一番野心的な記述は、歴史を通じてこの点に関し、理論的枠組とわれわれの社会に関する見通しを与える、というところなので。
博論って、基本的に「狭い領域の専門家を対象に審査を通すため」に書かれたもので、「多くの人に読まれる」ことを目的に書かれてないので、アウトリーチという観点からすると、商業出版を奨励する構造はあったほうがいいと思うんですよね。多くの博論本は、出版化の際に相当手が入ってるかと。
2年前に非常勤講師へのインタビュー調査(今度論文出ます)をした経験を踏まえていうと、ここ数年でガラッと変わってきた印象がありますね。あと数年後になると、テニュアはともかく非常勤講師職については供給のほうが不足しそうな感じです。
松井健人先生より、『大正教養主義の成立と末路』をご献本いただきました。ありがとうございます! 内容拝読いたしましたが、日本における「教養主義」、より正確に言えば「教養主義」を容易に理想的な規範概念として用いてしまう議論への批判として、本書の歴史的視座は非常に有効であると感じました
Image
『全くあたらしいアカデミック・ライティングの教科書』には、人文学(や社会科学)の価値とは「世の中を悪くなくすること」にあるとあるが、個人的にこの点は、「よりマシな世界に関するストーリー/ナラティブ」を作ることだと定義できるように思う。
大学の非常勤問題。大学内の組合や、大学財政に関する様々な資料を読んだ感想としては、 ①文系大学・学部の今の非常勤講師の働かせ方は遠からず破綻する ②非常勤講師の賃金大幅アップ(2~3倍)は財政的に難しい ③必然的に、様々な対応策が生まれるだろうし、そこで問題が起きるだろう と思います。
『〈消費者〉の誕生』、見本が届きました。予想以上の分厚さで著者ながらびっくりしましたが、四六版+装丁の効果で全体としてはこじんまりとした印象で、何よりおしゃれ!あと一週間で皆様の元に届くかと存じます。 予約してない方は今からでも是非。まだ間に合いますよ。 hanmoto.com/bd/isbn/978475
さっき述べたの、まあこういうのですね。典型的なやつ。 しかしこの手のミームは、自己責任論の背景にある、自分が「真面目」な「普通の人」で、社会の有限な資源を浪費する「他者≒マイノリティ」に奪われている「被害者≒マジョリティ」だという考えを、見事なまでに掬い取っていますよね。
Quote
Henry
@HighWiz
【令和最新版】アリとキリギリス
社会学とは結局近代的個人の学なので、責任ある主体をしばしば議論の中で前提する。しかし、現実における私達はそうではない。そこで頑張って啓蒙しようとすると、得てしてハレーションが生まれる。このことをどう考えるか、というのがここ数年の自分の中での教育における問題となっている。
Replying to
より根が深いのは、一方でそういう人に話を聞くといわゆる「市場原理主義」的な考えを持っているとは思っておらず、何ならそれが社会的な提言だ、と思っているとこなんすよね。「社会」という言葉はちゃんと存在しているけど、まさにそれが「市場」に奪取されてしまっているというわけ。
「ファスト風景」・「ファスト風土」化の背景には日米構造協議に基づく大店立地法の緩和がある……というのはよくある語り口ですが、半分正解、半分間違いなんですよね。大店立地法は最後の後押しはしましたが、外資は日本の小売業に本格的に進出できなかったし、それ以前から郊外化は始まってますので
Replying to
一言でいやあ空虚なんですけど、その空虚さが作品としてのパビリオン展示だけじゃなくて、まさにその展示を許しているパソナという企業‐私たちの生きる社会にまで跳ね返ってくるという点において、逆説的にすごい批評性があるんですよね。わざとやってたら凄いな。おそらく違うけど。
今まであんま論じられてこなかった(つまり、三島とか福田とか江藤とかではない)、1970~80年代保守知識人の研究やるぞ~と思って本を色々買ったはいいが、見るに堪えない議論がひたすらに続くので、なぜあまり研究されてこなかったのかがよく分かる。やっぱ読んでて興味深い人を論じたいよな。普通。
私の発言に対する批判の中に、ときどき「貴族的」という表現が出てきており、なんか感動してしまった。あの何もかもに向けられる「ブルジョワ的」という非難そのまま。 時代はもしかして、戦後すぐの時代に先祖返りしているのだろうか。かつての左翼の最もしょうもない態度の一つを繰り返す形で。
中澤先生ってほんと凄いですよねえ。尊敬。 人間は国家および資本主義の存続のために生きているわけではない…言い方を変えれば、少子化という現象は、資本と国家が最後の一線を越えて人間性を蹂躙するに至っておらず、世代の再生産に関する意思決定の自由がわれわれの手元にあることの証なのである。
今、ムフの『政治的なものについて』を読むと、2000年代はノーテンキだったという感想と、大体ここに全て書いてあるな、という感想両方が湧く。終わった(ように見える)のは左派ではなくて、リベラルデモクラシーなんだけど、これが日本だとそう見えてないのが面白い。
本日、博士(社会情報学)が無事授与されました。今まで応援してくださった皆さん、ありがとうございました。 博士論文「消費者の歴史社会学――近代日本における『消費者主権』の系譜」の内容要旨については、以下のリンクより見ることができます。