NHK受信料めぐり「会長宅に行く」 立花孝志氏に賠償命じる判決

森下裕介
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 NHK受信料の支払いをめぐり、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に業務を妨害されたとしてNHKが賠償を求めた訴訟があり、東京地裁(沢村智子裁判長)は28日の判決で、立花氏に約139万円の支払いを命じた。

 判決によると、立花氏は昨年9月以降、同団体の議員秘書を通じ、NHK側に「契約者の受信料を代わりに払う」「拒絶するならNHKの稲葉延雄会長の自宅に現金を持参する」などと連絡。NHKは、指定口座に振り込むよう伝え、同年11月、会長の自宅に警備を手配した。

 判決は、立花氏が同時期に兵庫県議会議員の自宅近くで街宣活動をしたことや、過去にNHKの代表者の自宅付近で街宣活動をしたことから、NHKが「警備の手配を余儀なくされた」と指摘。NHKが負担した警備費用などの賠償を立花氏に命じた。

 立花氏は、兵庫県の内部告発文書問題にからみ、自死した元県議に関するデマをSNSで拡散したとして28日、名誉毀損(きそん)罪で起訴された。

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この記事を書いた人
森下裕介
東京社会部|裁判担当
専門・関心分野
司法、刑事政策、人権