参院選の選挙ポスターで名誉毀損容疑、N党の候補者らを書類送検

手代木慶
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 立憲民主党の石垣のりこ参院議員は19日、7月の参院選宮城選挙区でNHK党から立候補した前田太一氏が、石垣氏に対する名誉毀損(きそん)の疑いで書類送検されたことを明らかにした。選挙ポスターの記述をめぐり石垣氏が前田氏を宮城県警刑事告訴しており、書類送検したことについて県警から石垣氏側に連絡があったという。

 石垣氏によると、同党の立花孝志党首と、ポスターに関わった女性も書類送検された。捜査関係者によると、書類送検の容疑は、参院選で前田氏らが、石垣氏らの名誉を傷つける内容の選挙ポスターを掲示したというもの。刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けたという。

 前田氏は18日、取材に対し「有権者に知らせるという公益性も、真実相当性もある」と話し、名誉毀損罪は成立しないと主張。「不起訴を願っているが、司法の判断に従う」と述べた。立花氏も10月9日にユーチューブで公開した動画で「公益性、公共性、真実相当性はきちんとある」と述べた。

 一方、石垣氏は「選挙運動に名を借りた人権侵害行為、犯罪行為と認識しており、毅然(きぜん)とした対応をとった。今後同じような被害が生まれないよう、適正な判断を期待している」とコメントした。

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