二桁の足し算が混ざっている計算は面倒に感じますよね。
ですが、ちょっとした工夫をすることで簡単に暗算することができますので、その方法をこの問題を通して学びましょう。
問題
次の計算をしなさい。
41+76+39+14
二桁同士の足し算だと、どうしても電卓などに頼りたくなりますよね。
しかし、工夫一つで簡単に計算できるようになります。一緒に確認していきましょう。
解答
答えは「170」です。
どうしてこのような答えになるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
ポイントは「計算の順番を変える」ということです。
この問題は足し算から成る式なので、順番を入れ替えても結果が変わらない「交換法則」を使用してキリのいい数にします。
<交換法則>
a+b+c=a+c+b
このようにすることで、交換法則を使って数を入れ替えることができるのです。
交換法則を使うと、式は次のように変換できます。
41+76+39+14
=41+39+76+14
=80+90
=170
なぜこのように順番を変えると計算が楽になるのでしょうか。
それは二桁の計算において、一の位の和が10になれば計算がしやすくなるからですね。
キリのいい数を先に出すことで、この計算も楽に計算できたのではないでしょうか。
まとめ
この問題を通して、桁が多い計算も工夫一つで簡単に計算できることが分かっていただけたでしょうか。
このように計算の順番を入れ替える考え方は、難しい応用問題などでも使える考え方ですので、ぜひ身に付けたい力ですね。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。本問題は足し算を扱いましたが、引き算や掛け算の問題もあります。そちらもぜひチャレンジしてみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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