こども日記其の1

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最初の子供の懐妊が解った時点からもう楽しみでたまらないという父親もいますし、生後わずか一週間の娘に対しての想いについて
「嫁にやる時のことを考えるとつらい」
と、応えている芸能人の方もいました。

そんな人が珍しくないことを考えると、親としての自分の資質は本当にたいしたことがなかったなと振り返ります。



第一子である長女を授かった時に、思い浮かんだのは
「自分が親になる⋯大丈夫なんだろうか」
ということでした、自分という人間が信用しきれず

そんな奴が親になるということに躊躇いがあったわけです。

大概のことには

「何とかなるだろう」

とか

「なるようにしかならない」

と思い、臨めてきた吾輩もさすがにそうは思えませんでした。

しかしそんな吾輩でも、いざ親になってみると……
眠いときに眠れないとか寝ているときに起こされるのが大嫌いだった自分が、夜中に子供が泣き出すと飛び起きて世話をしているわけです。

熱を出して唸っている娘を見ると切なくてたまらなくて
「絶対に風邪をひかせたくない」
と思うようになるわけです。

こんな自分でさえ親としての資質をひきずりだすなんて、子供の存在ってすごいですよ。
我が身よりも優先すべき存在を持てたことは、人生最大の幸運です。

そう思える自分を
「案外そんなに悪い人間じゃない」
と思えるようになったことで救われたと思っています。

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