戦うだけじゃない!足軽の知られざる仕事が想像以上にスゴい件
突然ですが、足軽をご存じでしょうか。
合戦で前線に立つ歩兵のイメージが強いですが、実は戦以外でも大活躍していた存在なのです。
今回は、江戸時代に1,000人以上の足軽を抱えていた彦根藩で、彼らがどんな役割を担っていたのか紹介します。
足軽は“戦うだけ”じゃなかった!
彦根藩の足軽は、弓や鉄砲を使う歩兵としての役割はもちろん、
平時には彦根城の石垣修理や藩政の手伝いまで担当していました。
「なんでもできるの?」と思うほど多才で、藩の日常運営を陰から支えていたのです。
江戸では“火消し部隊”として大活躍
実は、彼らの活躍は江戸でも大注目。
江戸の大名屋敷が密集するエリアでは、火事が起きると一気に延焼する危険がありました。
そこで、彦根藩は1657年の明暦の大火をきっかけに、江戸の自藩屋敷へ足軽を派遣し、独自の火消組織を運用し始めたのです。
彦根藩の足軽たちは
・三丁火消(屋敷から約300m以内の火事に最速で駆けつける)
・見廻火消(担当地域外の火事にも出動)
・夜廻り(決められた時間に火の元チェックを3回)
など、かなり本格的な消防業務を担当していました。
藩の垣根を越えて大名同士が協力し、江戸の安全を守っていたのです。
初心者でも楽しめる「彦根城博物館」
彦根に興味が湧いた方は、彦根城博物館がおすすめ。
井伊家に伝わった工芸品や古文書を展示していて、歴史ビギナーでも見やすい構成になっています。
しかも周辺では、ゆるキャラの「ひこにゃん」がお出迎えしてくれるので、
“堅苦しい歴史”のイメージが苦手な人でも楽しみやすいスポットだと感じました。
気になった方はぜひ足を運んでみてください。
参考:彦根城博物館だより147(2024.12.1)