「心ひとつでないと中心メンバーでない」参政党・神谷代表 梅村氏解任に 吉川副代表は涙

街頭演説する参政党の神谷宗幣代表(左)と吉川里奈副代表=26日夜、東京都千代田区(奥原慎平撮影)
街頭演説する参政党の神谷宗幣代表(左)と吉川里奈副代表=26日夜、東京都千代田区(奥原慎平撮影)

参政党の神谷宗幣代表は26日夜、東京・有楽町で街頭演説し、梅村みずほ参院議員を党ボードメンバー(役員)から解任した経緯について「一致団結し、心ひとつにできないと中心メンバーではいられない。実績や能力があるからといって、どんどん(規律を)緩和していくと統制が取れなくなる。参政党がバラバラになる」と語った。

「私は10年後、参政党にいない」

梅村氏を巡っては、情報管理の徹底を定める党の内規に違反し、無断で週刊誌の電話取材に応じたとして、党参院国対委員長の役職も合わせて25日付で解任された。

神谷氏は「情報操作に踊ってはいけないし、情報流出もしてはならない」と強調し、梅村氏の解任について「苦渋の決断だ。私は10年後、参政党にいないと思う。どういう人に次の代を担ってもらいたいかを考えて、今すべきことを考えている」と語った。

週刊誌は、豊田真由美政調会長補佐と梅村氏を巡るトラブル疑惑を報じている。豊田氏は平成29年に自民党を離党し、今年9月に同職に就任。梅村氏は日本維新の会を4月に離党し、6月末に参政党に入党した。

「豊田さん、梅村さんに心から感謝している」

吉川里奈副代表は「豊田さんも梅村さんも参政党に来てくれて本当に感謝している。2人がいなかったら、(夏の参院選で当選した14人の)新人の皆さんの質疑が大変なことになっていたと思う。心強いサポートの人が来てくれて心から感謝している」と涙ながらに訴えた。

梅村氏は26日、X(旧ツイッター)で自身の役職解任について「大変不甲斐なく、心よりお詫び申し上げる」と謝罪した上で、「国難とも言うべき今、後ろを向いている時間も肩を落としている時間もございません」と書き込んだ。

また、神谷氏は、街頭演説で高市早苗政権について「今までの2人の総理(石破茂、岸田文雄両元首相)に比べ、政策のシンクロ率が近い。こんな政権はない。高市政権でやっておいてほしいものがいっぱいある」と訴えた。

「方向付ければ政府予算案に賛成」

具体的には国旗損壊罪やスパイ防止法の制定、消費税減税、積極財政を挙げて、「方向性を付けてほしい。そうであればわれわれは補正予算に賛成する。本予算にも賛成する」と語った。

参政党が有楽町駅前広場で行った街頭活動=26日夜、東京都千代田区
参政党が有楽町駅前広場で行った街頭活動=26日夜、東京都千代田区

吉川氏はアフリカからの労働者受け入れについて「わが国と文化も風習も違う。非常に犯罪が多発して危険な国もある。それらの地域に行ったらダメだと外務省が(渡航中止勧告や退避勧告などで)発表している国から『外国人の労働者に来てください』と。そんなことやっちゃダメでしょう」と語った。

「安い労働力」とする日本も悪い

人手不足が深刻な業界で外国人に就労を認める「特定技能制度」を巡って、政府は令和10年度までの5年間で受け入れ上限をそれまでの約2・4倍の82万人に拡大する方針を表明している。

吉川氏は「日本が大好きで日本の文化や伝統、風習を理解した上で、税金を納めている外国人の皆さんとは一緒に仲良く暮らしていこう。だけど、『安い労働力』として入れようとしている日本も悪い。ビザ(査証)を悪用している外国人もいる。ちゃんと整理するべきだ」と強調した。

カウンターに反応せず

参政党の東京での街頭演説会は10月1日以来となる。

参政党の街頭活動に抗議する人に注意する警察官ら=26日夜、東京都千代田区
参政党の街頭活動に抗議する人に注意する警察官ら=26日夜、東京都千代田区

この日も「カウンター」と呼ばれる集団が駆け付けたが、抗議用のブースと一般のブースは数十メートル離れてそれぞれ設けられており、聴衆がカウンターに反応する場面はほとんどなかった。演説会場の周囲には「アホカス差別野郎」などのプラカードを掲げて歩く男性や、「つきまとわないで」と叫びながら警察ともみ合う女性らもいた。(奥原慎平)

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