新たに挑戦するショーは「GIFT」
――次のショーということで、その名前とそのコンセプトっていうのはどういうところですか。
「コンセプトとしては、僕から今まで応援してくださった方々だったりとか、支えてくださった方々への感謝の気持ちを込めて、一つ一つのプログラムを贈り物としてみなさんに届けたいな、という風に思って、タイトルを『GIFT』というショーを企画しました」
――GIFT。
「一番最初から構想として自分の頭の中にあったのは『GIFT』だったんですね。あまりにもシンプルすぎて、どうなのかなって、もっとひねった方が良いのかなとか色々考えたんですけど、ある意味では逆にシンプルだからこそ伝わるものもあるのかなと思って、最終的に『GIFT』にしました」
――感謝の気持ちを、お世話になった方に伝えたい。
羽生結弦さんの新たなショー「GIFT」は、2023年2月26日、東京ドームで開催されます。朝日新聞デジタルでは羽生さんへの独占インタビューを年末年始に、全5回にわたりお届けします。今回はその第1回です。記事の後半でインタビュー映像をご覧いただけます。
「過去のプログラムも新しく作るプログラムも、自分の中ではこういうイメージでやっている、とか、こういうテーマでやっているっていうものたちが、それぞれのプログラムたちにあるんですけど、この『GIFT』というアイスショーの中でしか味わえない物語だったりとか、意味だったりとか、背景だったりとか、そういったものを、改めて感じていただきたいなあっていうふうに思って。曲の流れであったりとか、物語の流れだったりとか、そういうものを考えました。フィギュアスケートの演技って、言葉が無いものが多くて。言葉があったとしても、身体表現って、その言葉で伝えるものではなくて、もっともっと自由だと思うんですね。受け手側がどういうふうな心境で、どういうふうな過去を経験してきたから、その動きに対してどういう気持ちがわくか、っていうのは、観客の方々にしかわからないものであって。僕らが指定するべきものではないと思います。だからこそ、今回は、よりプログラムたちが持っている性格だったり、特徴だったりとか、色とか、そのプログラムのテーマみたいなものを、より多面的に見てもらいたいなと思います」
――お世話になった人への感謝の気持ちっていうのを、コンセプトの中心にしたのはなぜ。
「これまでスケートを続けてくるにあたって、本当に勇気だとか、思いの結晶みたいなものを皆さんにいただけたと思うんですよね。本当に皆さんから、その思いっていうものを頂いてきてて、それは一回だけじゃなくて、何度も何度もいただいた上で、その思いがあったからこそ、僕はスケートをずっと滑ってくることができたなって思えてるんですね。だからこそ、今度は、これまでの皆さんの思いに対して、今の自分の思いを届けたいという気持ちで、贈り物を届けたいと思いました」
――競技会を通じて、いろんなものを羽生さんはファンの方に届けてくれたと思うんです。それよりも、ご自身が受け取ったものの方が多かったということですか。
「直接的に届けるっていう舞台が、今までは試合とかだったと思うんです。試合はある意味、僕自身のためっていうものが強いと思っているんです。ただ、ファンの方々、応援してくださる方の思いは、一緒に戦ってくださっていると思うんです。確かに僕の結果を望んでくださっていると思うんですけど、最終的に僕自身の結果のため、目標のためにやってるっていうところが強かったと思います。だから、今回は、もっと直接的に皆さんのために、会場であったり、自分の演技であったりを、見てくださる方に直接届けたいというのが、今回の『GIFT』。一番大切なところだと思います」
――自分以外の誰かのために滑る。
「そうですね。今回のプログラムは僕のためじゃなくて、見てくださる、聴いてくださる方のためのプログラムだって、思って滑りたいなって思っています。それはある意味で、自分としてもすごく今までとはまた違った感情で滑りますし、そういった意味で、また違ったそのプログラムの感触だったりとか、伝わってくるものとか、そういったものを改めて、違ったストーリーをそこに感じてもらいたいなって思ってます」
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連載羽生結弦の独白 GIFTで示す「僕の使命」(全6回)
- 第1回
羽生結弦さんが「GIFT」に込めた思い 「寄り添える贈り物を」
2022年12月5日17時00分 - 第2回(今読んでいる記事)
羽生結弦さん「皆さんの思いに対して、今の自分の思いを届けたい」
2022年12月7日7時30分 - 第3回
羽生結弦さん「皆さんの期待に応えられない自分だったら、必要ない」
2022年12月14日7時30分 - 第4回
羽生結弦さん「本当に強いなら逃げられる。逃げずに続ける僕は臆病」
2022年12月21日7時30分 - 第5回
「羽生結弦っていうジャンルの…」 GIFTで示す「僕の使命」
2022年12月28日7時30分 - 第6回
羽生結弦さん「自分のプログラムが存在してるよって言える贈り物を」
2023年1月4日7時30分
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